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嫌いなやつ6〜圭吾視点〜
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慎也のやつ、俺が体硬いの知っててめちゃくちゃしやがって………
スッキリどころか痛えよ………
まあ、シャワー浴びたから汗はスッキリしたけど………
ピンポーンーーーー
おいおい、来客かよ。慎也シャワーなうなんだって……
無視するか?いやでも………
仕方ない、俺がでるか…………
「はい。」
「………慎也じゃない……。」
呟きが聞こえる。この声さっき聞いたな。
「どちら様?」
一応尋ねる。
「山地です。」
やっぱり、ビンゴだ。
「あっ…今開けます。」
そして俺はドアを開けた。
「ありがとう。」
にっこり微笑まれる。
あっ…………………
しまった……
失敗した!!!慎也この人と関わりたくないって言ってたのに家に入れちまったーーー
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
「えっと、会計の坂本君だよね?慎也はどこにいるのかな?」
笑顔で尋ねてくるけど…目が怖い………笑ってねえんだよ………
そういやこの人さっき蕪木が慎也のこと好きかどうかとか聞いてたな………
慎也と話してる時すごい睨まれたし、もしかして慎也のこと…………
……………
なんてな、俺の周りにそうそうホモがいてたまるもんか!!
「慎也ならシャワー浴びてます。」
とりあえず質問に答える。
「………なんで?」
また睨まれた。
うわあマジこの人怖い………まるで人を殺したかのような目をしてる…………
俺、見た目のせいで不良だと思われるけど、全然不良じゃないし、どっちかって言うとむしろビビりなんだよ………
やめてくれよお………
「ヨガで汗かいちゃったんで…」
怖すぎて顔が見られない、せっかく風呂入ったのに別の汗をかきそうだ。
「ヨガ、ねえ…。」
何をそんな怒ってんのかわかんないけど、とりあえず部屋の温度は体感2度くらい下がった。
沈黙が空間を支配する。
気まずい………
「ところで、いつまでいるの?そろそろ帰らないといけない時間だと思うんだけど?」
えっ?
すげー遠回しに帰れって言った?
そんな風に言われると意地でも帰りたくなくなるよな……
「あ、今日は泊りで、一晩いるつもりなので」
ほんとはそんな予定無いけど。
「は………?」
今度は遠回しにではなくストレートに言葉からも敵意が………
どうやら地雷を踏んでしまったようだ。
「時間は大丈夫です。」
ちゃんと言い切った、よし、よくやった俺。
再び起きる沈黙………
「んー…」
おっ、何か話すっぽいぞ……
「慎也と二人になりたいから、帰ってくれたら嬉しいな。」
こいつ……………
にこやかに俺の言葉を無視しやがった!!
ダメだ この人話が通じない。まず人の話を聞く気も無い。
「いいよね?」
自分の意見を通さないと気が済まないタイプか、慎也とそっくり。
まあアイツは浩也さんの言うことだけは聞くんだけどさ。
「久しぶりに会ったし、色々話したいことがあるし………」
うーん、やっぱこの人慎也に好意があるよなあ…
でも慎也は関わりたくないって言ってたしなあ、どうするべきか……
「俺がいると出来ない話なら、その間は違うところにいるんで」
これでどうだ、完璧だろ!
「……………」
黙った、それじゃダメなのかよ!!
俺がいると出来ない話か…
ちょっと気になるな……
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