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凪いでいる心 <Side天馬
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文化祭の1週間前。
定番の校舎裏で、女の子に告られる僕、黄屋 天馬(こうや てんま)。
中途半端な長さの真っ黒な髪と、切れ長の一重の瞳と、すっと通った鼻筋に、よく言えばクール、悪く言えば冷たそうと評される僕。
「思ったよりも優しいし、文化祭、一緒に楽しめたらなって……」
恥じらうような上目遣いで僕を見やる彼女に、心は静かに凪いでいる。
ドキドキもしなけりゃ、キュンともしない……。
でも。
付き合ってみたら、何かが変わるだろうか。
付き合ってしまえば、この子のコト、好きになれたりする、だろうか。
静(せい)への想いを断ち切るコトが、出来たりするのだろうか……。
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