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唇に触れる
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「ヤバい…。俺、絶対喋りすぎ」
「ハハッ、何言ってるの、俺が話を聞かせてって言ったんだからいいの、いいの」
ベットの縁に座っていた俺の隣に
誠さんが腰を降ろす。
瞳が混じり合うと俺はドキッとして
視線を逸らした。
俺の言葉をただただ聞いてくれる。
それか嬉しかった。
だけど、俺を優しく包み込んでくれるような瞳を前にするとなんだか調子が狂う。
別に心に鍵を掛けていたとか
そんなんじゃないのに、次から次へと
言葉が溢れてくる。
本当は、こんな事喋るつもりなんて、
一切なかったのに。
「あぁぁぁぁ!もう…、なんで誠さん男なの!?女性だったら、彼女とか…、ん?違うな…?待って??女性相手だったらこんな話できないか、誠さんだから話せるの?かな……」
開けた缶ビールはまだ半分も残っているのに、
気持ちだけがどんどん高揚していくのを感じずにはいられなくなって、
俺は頭をくしゃくしゃと掻き上げて
息をついた。
それから…。
ほんの少し沈黙があって、
俺が顔を上げると、
そこには誠さんの顔が
目の前に広がる。
すると次の瞬間
俺の唇に
誠さんの唇が触れた。
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