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馬鹿にしてんのか!?
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相性99%が表示された画面を食い入るよう見つめていた俺の頭上から耳に届く声。
その声の主はスマートな仕草で俺の前の椅子に腰をおろした。
「潤一君でしょ?」
「は、はい」
「良かった。誠です」
「誠…さん?」
にっこりと俺に微笑みかけるその声の主に
俺は息を呑む。
歳は、20代後半か…いや、30代か。
高身長にビシッとスーツを着こなす
大人の男性。
余裕の表情に
俺はフツフツと怒りが込み上げる。
「ば、馬鹿にしてんのか!?」
「えっ?」
「お、俺は真剣に出会いを求めて、アプリ登録したんだ!それを、お前みたいな奴に…!茶化しに来たのか??ご丁寧にアプリ登録で出会いを求めてる馬鹿な奴の顔をわざわざ見に来たってのか!!」
「ちょ、ちょっと待って。だって君でしょ?潤一君って」
俺と同じく99%が表示された画面を目の前に差し出す。
「だから!!」
「ちょ、ちょっと待って。君がこのアプリの登録者で、俺との相性が99%の相手だと言うことは分かった。で、君はこのアプリなんのアプリだか分かってるの?」
「はっ??」
「君が登録したアプリ、ゲイ専用のマッチングアプリだよ?」
「えっ?」
「ほら、ここ」
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