アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
やめないで
-
俺の唇に誠さんの唇が重なった。
その事実を理解すると、
俺は反射的に距離を取る。
「気持ち悪い?」
「き、気持ち悪いって…、俺、わ、わかんないし」
「良く感じて」
俺が取った距離分を、誠さんが身を乗り出して縮めると、
再び、俺の唇に唇を重ね合わせる。
どうしていいのか分からなくて硬直する俺の身体は、誠さんの腕にそっと支えられて
二度、三度と角度を変えて唇を重ね合わせた。
息の仕方すら分からなくなって、
シーツをグッと握りしめると、
「ちゃんと息してる?」
「えっ?、!んんッ」
油断した俺の唇の隙間を縫って
誠さんの舌が侵入してくる。
逃げだそうとする俺の舌が行き場を失うと
舌と舌が深く絡まり合った。
「ん、んんッ…」
頭が蕩けそうな感覚に溺れそうで、
俺は咄嗟に誠さんのバスローブを握りしめる。
「やめて欲しい?だったら抵抗すればいい」
そう言うと
再び唇を重ねる。
息があがる。
俺は今何をしてる?
誠さんと…。男とキスしてる?
俺は男だ。
こんな事、間違っているんじゃないのか?
でも…
でも……。
縋るように誠さんのバスローブを握りしめて
俺は口を開いた。
「やめないで…」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
9 / 22