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第一章「快楽の香り」《7》
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「知らない自分が暴《あば》かれていくのは怖いよな」
頬に手を添えながら優しく言うと、リトは少し迷ったあとにコクリと小さく頷いた。
「急に刺激の強いものを見せて悪かったよ」
涙で濡れた頬を手のひらで撫でる。すると、リトは躊躇うようにボソボソと喋り出した。
「お、俺……こういうの、よくわかんなくて……」
「うん」
落ち着かせるように優しく微笑みながら、言葉の続きを促す。
「せ、せっくすとか、……ナカで感じる、とか……わかんない、から怖い。でも、熱くて、なんかクラクラするし、体が勝手に気持ちよくなろうとしてるみたいで……どうしたらいいか、わかんなかった……」
目を伏せながら辿々しく話すリトの顔を両手で包み、グッと持ち上げる。潤んだ目と視線を合わせながら、ゆっくりと言い聞かせるように口を開いた。
「たぶん、俺のフェロモンにあてられたな」
「フェロモン……?」
Ωのくせに、同じΩのフェロモンに欲情することなんてあるのか……?
内心不思議に思いつつ、嘘でもいいから安心させてやろうと言葉を並べ立てる。
「そう。だから、怖がらなくていい。目を閉じて今だけ俺に体を預けてみろ。その熱いのをどうにかしてやる」
言いながら目元を手で覆ってやる。しばらく言葉の意味を考えていたらしいリトは、少し悩んだあと躊躇いがちに目を閉じた。
「声、出していいから」
「え? ンぁッ…!」
素早くズボンを下げ、リトのモノを口に含む。「え? え?」と困惑して俺の頭を退けようと手を伸ばしてきたが、無理やりソコを舐めていると、やがて瞳が熱を帯び始めた。
「ぁっ…ぅんっ、…ッ」
俺の髪を掴む指から力が抜け、反対の手で慌てたように口を押さえだす。快感から逃げるように上へ上へと這いずっていく腰をベッドに押さえつけ、じゅぷじゅぷと音を立てながらソレに舌を這わせた。
時間をかけて先端から根元まで余すことなく愛撫し、リトがその感覚に慣れるのを待つ。
「うッぁ…、は、ぁっ……」
自分で口を押さえているくせに、だんだんとリトの口から快感に浮かされた声が漏れ始めた。その様子を目だけで見上げながら、怖がらせないように後孔にそっと触れてみる。
ビクッと身体が強ばり、何事かというようにリトがこちらを見下ろした。口の中からズルッと硬くなった性器を吐き出し、身体を起こして自分の肩で濡れた口元を拭い取った。
不安そうに見てくるリトを安心させるために、客に向けるのと同じ笑みを受かべ微笑んで見せる。ゆっくりとリトの上に覆いかぶさり、頭の横に手をついて顔を近づけた。
「目閉じて」
開いていた目を再び閉じるように促しながら、口を塞いでいた手をどかして、唇に優しく口付ける。舌を絡めながら、そっとリトの下腹部に手を伸ばし、キスに気を取られているうちにゆっくりと後孔に指を沈めた。
リトの眉間にグッとシワが寄る。慰めるように口付けを深めると、怯えるように胸元を掴まれた。下半身からの刺激に耐えるように、しがみつく手に力が入り、小刻みに震えだす。
「良い子」
唇を離し、怖がりつつも逃げようとはしないリトを褒める。耳元に唇を寄せると、わかりやすくビクッと肩が跳ねた。
息を詰めないように促しながら、狭いそこを解しつつ、イイトコロを探す。ナカに入れた指を腹側に曲げ、肉壁をズルズルと擦った。
「あっ、ッ…!」
突然、ビクンッと大きくリトの身体が跳ねる。目当ての場所を見つけ、わざとソコを刺激するように指を動かせば、目を見開いたリトが泣きそうな顔で俺を見た。
「ココだな」
「待って、ソコッ、へんッ…だめ、ッーーー!」
同じところをトントンと指先で押すと、リトはしがみつく手の力を更に強め、体を弓のようにしならせながら呆気なく射精した。
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