アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
第三章「痛みの香り」《4》
-
取り出した性器は嫌という程見慣れていたが、いつ見てもひどくグロテスクで、あまりに大きい。
まだ柔らかいソレを手に持ち、根元から先端に向かって、順番に唇を押し当てていく。滑りを良くするために唾液をたっぷりと絡ませ、シワを一つ一つ丁寧に伸ばした。
徐々に頭をもたげていくソレに舌を這わせていると、独特の生臭さが鼻を抜けていく。
外国の血筋のせいか、αの中でもとりわけ大きいソレを、口を大きく開けて中へと招き入れる。半分も入らないうちに、口の中は性器でいっぱいになった。
一瞬だけアオさんの顔を伺い見る。予想はしていたが、やはり嫌な笑みを浮かべてこちらを見下ろしていた。
いつもと同じ行為の流れに、自分のノドが恐怖に締まったのがわかる。震えそうになる指先で性器の根元を支え、上顎に擦り付けるように頭を動かした。
「あ…ん゛ッ、……ぁ」
自分のモノよりも遥かに長く太いソレを、ゆっくりと唾液と一緒に飲み込んでいく。先端が喉を割り開いて進むたびに、どんどん気道が圧迫されて息ができなくなった。
呑んでも呑んでも一向に根元にたどり着かないことに絶望しながら、胸元までペニスが入り込んでいるような錯覚に陥る。
これ以上入れられない所まで押し進めると、それまで大人しくしていたアオさんが俺の後頭部を掴んだ。乱暴に髪を掴まれる痛みに顔をしかめながら、またいつものが始まったと諦めた気持ちで身体から力を抜く。
歯を立てないように気をつけ、『早く終わらせてくれ』と心の中で叫んだ。
「あ゛〜やっぱ、レイの喉は最高だなぁ」
「ア…ぐッ、ぅぐッ……」
吐き気がこみ上げ、勝手に生理的な涙が溢れ出す。身体が異物を押し出そうと、喉が痙攣を始めた。アオさんは、その感触を楽しむように小さく腰を揺らすと、後頭部を掴んでいた手で俺の頭を押し、更に性器を奥へと押し込んだ。
「ぁガッ……!」
強引に押し拡げられた喉から悲鳴が漏れる。外からでもわかるほど、喉がくっきりとアオさんのモノを形取っていた。
髪を掴んで頭をガンガンと前後に動かされ、喉の粘膜を性器に擦られる。
「ッ…、ッ、ぅ……」
息が苦しくても逃げることもできず、まるでオナホのような扱いを受ける。酸欠でグラグラと揺れる視界が、不意にぐるりと天井を仰いだ。
「はあ──ッ」
一瞬だけ気道が解放され、空気をめいっぱい吸い込む。込み上げる咳を吐き出す暇すら与えられず、すぐにまた性器を喉に押し込まれた。涙で歪んだ視界にアオさんの顔が見えて、床に押し倒されたのだとようやく理解できた。
後ろは床で逃げ場はない。顔の上に乗られ、凶器を無理やり喉の奥へと押し進められる。先程とは違い、自分の意思ではなく強引に割って入ってくるソレに、さっきよりも酷く喉が痙攣して息ができなくなった。
「ッ──、……!」
上に乗られているせいで身動きすら取れず、苦しさに呻くこともできない。
一瞬だけ扉の近くに、秘書の男が立っているのが見えた。酸素の不足した頭では正常な判断もできず、無意識に救いを求めるように男へ視線を送る。当然、秘書が雇い主である男を止めるはずもない。
その間も無遠慮に喉を突き上げられ、ぢゅぼっぢゅぼっと本来、喉からするような音ではない水音が部屋に響いた。
顔に跨っている腰を必死に掴み、逃げようともがくがビクともしない。段々と意識が薄れてきて、途切れる瞬間、ごぷッと音を立てて喉の奥へ大量の精液を注がれた。
「──ッげほ、げほッげほ、…オ゛ェッ……」
性器が抜けていくのと同時に反射的に体を反転させる。床に向かって喉奥に出された白濁を、何度もえずいて吐き出した。
酸欠の頭がズキズキと痛み、あまりの痛さに気を失いそうだ。心臓も壊れそうなほどうるさくて、身体が小刻みに震えた。
何度も咳込んで、ようやくまともに呼吸ができるようになった頃、突っ伏していた胸元に横から腕を入れられ、気づいた時には身体を後ろに放り投げられていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 119