アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
43.思い通り
-
マンションに帰ると、靴を脱ぎ、上着を脱ぎながら部屋の中に入っていく僕の後ろからガチャッと鍵をかける透さんの音に、僕は微かに体をビクリとさせる。
ゆっくりと振り向くと、透さんは靴を履いたまま玄関先で鋭い瞳を僕に向けていた。
……なに、……なんだよ。
「……何だよ」
強気な気持ちでじっと僕はその場に立ったまま男を睨み返す。透さんはスっと僕から目を逸らしながら背を向けて靴を脱いだ。
それから部屋にあがりコートを脱ぎながらこちらに歩み寄ってくる透さんに、僕はその場で身動きせず逃げることなく身構える。
すると、
「…!」
とん、と突然男の手に体を押され、僕はつるっと靴下を履いていた足を滑らせ床に転倒した。いって…っ…背中の骨が…いや体全体が痛い…!!
この男…ほんとに僕を殺る気なのか…っ?
痛みに顔を歪めながら上を見上げると、男が当然のように横たわる僕の真上に四つん這いになって僕を見下ろしていた。…もう見飽きたよこの構図。
「俺を騙して逃げ出すとは…ずる賢い知識をいつの間に備え付けたんだお前は」
「…っ触るな!」
僕の顎を掴み触りながら言う男の手を掴み振り払いながら僕は顔を背ける。
「強気だな。…今は」
男がそう言って、ふと僕のズボンのチャックを下ろし出した。
「…や、やめろっっ、触るなっ!」
「身体チェックだよ。浮気してないかどうか」
パンツの中に侵入してきた男の手にきゅっとアソコを弄ばれる。
「…ぅあっ」
男の手に優しくあやされるように弄られ、僕は目を閉じながらハァハァと熱い息を吐き出す。
「もうドロドロだぞ凛人、気持ちいいんだな」
耳元で囁かれる男の声に僕は唇を噛む。
「ちがう、…そんなんじゃない」
男の手つきが先ほどより荒々しくなる。強くぐりぐりと先端をつつかれ、時折爪を立てられる。
「ぁあ…あ…」
僕は男の下で顔を隠すように体を横向きにして、息を上げながら恥ずかしさで顔を赤く染める。
「お前はやっぱりMの素質がある。もっと虐められたくて堪らないんだろう?」
「…っ…そんなわけ、ないだろっ」
「何でそこで恥ずかしがる?俺は思ってるぜ、…もっとお前を虐めて声を上げて泣かせたいって」
…この変態…っ…。
「この間の積極的に誘ってくるお前もすごく可愛かったよ、でも、俺以外の奴には絶対するなよ。いいな」
「…は、何でそんなことあんたに命令されなきゃいけなっっ!!?」
男にぎゅうっと強くアソコを握られた。
目を開いて体を震わせながら僕はそれに耐える。
「……いいな」
「…わかっ…わかっ、たっっ」
するとよしよし、と言うように男の手に優しくアソコを撫でられて、僕は顔を真っ赤にしながら涙の浮かぶ瞳でキッと下から男を見上げた。
「なんだ」
余裕そうに少し口元を上げる男に僕はわなわなと体を震わせる。何でもかんでも自分の思い通りになると思いやがって…!この野郎っ!!
「俺にはいつ仕掛けてきてくれてもいい、大歓迎だ」
「…っ!二度とするかこの!!」
「ふ、いいのか?俺にそんな口叩いて」
パンツの中から僕の大きくなったモノを取り出され、透さんの手に焦らすように撫でられた。
「俺にそんなに触られたいのか、ココ」
「!そんなこと言ってないっ」
「言ってなくてもわかるさ。体は正直なんだぜ、お前のビクビク震えてるココが食べられたいって」
んなこと望んでるわけねーだろっっ…!
「じっとしてろ。望み通り食ってやる」
「…!!」
やめろ!そう言うより早く、生温かい湿り気のある空間にアソコを包み込まれる感覚が分かる。
「…ひっっ」
ぬるりとした透さんの舌が這って、僕は理性を手放しそうな頭で漏れ出そうになる甘い声を体をじたばたと動かし、必死で抑える。
気持ちよくなんかない、気持ちよくなんかない、…こんなの全然…。
「…あっぁぁ」
だめだ、……気持ち、いい……。
完全に理性を手放し透さんにされるがままに甘い声と息をあげる僕に透さんが追い打ちをかけるように強くちゅううっとアソコを吸ってくる。
「!あっあぁぁっ」
呆気なく果てた僕の精液を当たり前のように飲み干した男が顔を上げ、だらりと口を開け床に仰向けになる放心状態の僕を目にしにやりと口角を上げる。
「…甘いな凛人、それで俺に歯向かったつもりか?」
「はぁ…はぁ」
「凛人、俺は優しいからな今回のことは目を瞑ってやろう。お前の珍しい姿も見れたしな。しかし次はない。分かったな」
鎖骨にねっとりとした舌で這われて、ぼうっとしていた僕はそれにビクンっと目を覚ますように体を震わせた。
「快楽に溺れるお前は素直で可愛い…」
「…っ」
「来週一緒にイルミネーションでも見に行こう。拒否権はない」
意地悪い顔で笑う透さんに対しまだ体に甘い余韻のある僕は唇を結ぶだけで何も言えない。
…畜生……、…体が…この男に見つめられるだけで甘く震える……。…くそう……。
僕はぱたりと、力尽きるようにそのまま眠りについた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
44 / 178