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102.拘束
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次の日の朝を迎えた。
…腰痛い……。いや、手首が痛い…紐が肉に食いこんでしまっているのだろうか。足も動かせないし…本当に酷いよ、透さん…。
そう思っていると、突然バンと部屋のドアが開いた。目線をちらりとそちらに向けると、透さんが何の気ない顔をして僕の元へ近寄ってくるのが見えた。
「凛人、朝食だぞ」
「……!」
仰向けに横たわる僕の口にパンを入れてくる透さんに僕は目を大きくして驚く。寝転んだまま食えるわけないだろっ!?傍に置かれた机の上には牛乳らしきものが入ったコップもあり、僕はパンを口に咥えたままうんんんっ!!と喚く。
「ははっ、そう焦るな」
すると、透さんは僕を見てそう笑うと、ベッドに紐付けされていた僕の拘束の縄を解いた。足の紐も同じように解かれた。
僕は体を起こし、口にあったパンを手に持って、はぁはぁと息をした。
「悪い悪い。ちょっと悪戯したくなっちまってよ」
キッと睨んだ目を向ける僕に対して、透さんが意地の悪い笑みを浮かべて見つめてくる。
「ほらとっとと食えよ。あとトイレもな」
俺ももうじき出なきゃならないんだし。透さんはそう言って僕から離れる。
まさか、透さんが家を出るまでにこれを食べてトイレを済ませて…、それでまた僕はここに繋がれるってこと?
「…あんまりだよ」
僕はパンを手にしながら透さんを見て言う。
「透さんが仕事に行ってる間…僕はここでずっと寝てろって言うの?」
拘束されながら…自由にトイレにも行けず、歩けもせず。体も僅かにしか動かせず…。
「ああ、そうだ。」
「っ!」
「仕方ないだろ、お前はただでさえ俺の言うことをきかないんだ。これくらいしねぇと、お前はあっという間にここから出ちまうからな」
透さんはそう言って煙草に火をつけ、ふうと煙を吐いた。僕はそんな透さんを精一杯怒っていることを体から表すようにして見つめた。
「放してよっっ、せめてこうまでする理由を教えてよっ!」
透さんは無表情に煙草をくわえながら僕に視線を向ける。
「理由?言っただろ、俺の気が休まるからだと」
「ふざけないでよっ!あんたのそんな勝手な言い分でこんなことするなんて酷いっ!僕は、あなたの物じゃないんだよ!…僕を一体、何だと思っているの」
透さんは僕から視線を逸らした。僕は潤んだ瞳を手で拭った。
「もう時間が無い」
すると、透さんが再び僕の元に近づき、僕をベッドに押し倒し、先程と同じく手と足を縛った。
「…放して!」
「てめーが俺の言うことをきくやつだったら、ここまでしねぇよ。」
「…っ」
「行儀の悪いお前にはこうするしかないんだ。本来不本意だったが、よくよく考えてみればいい躾になる。お前の動きは度を越してるからな。これでもう少し従順になってくれれば、俺は安心してお前を…」
そう言いながら僕の頬に手で触れ、近づく男のニヤついた顔に向かって、僕は眉を寄せ睨みつけながら唾を吐く。
僕に顔に唾を吐かれた男は驚いた顔をして僕を見ている。
「……なるほど」
「……」
「この俺にここまでのことをしたのはお前が初めてだぜ…。」
透さんはそう言って、僕に向かって手を振り上げる。
「…っ!」
パシンっと、乾いた音が響いた。
僕が透さんに平手打ちを食らった音だ。
「……いい度胸だな凛人」
「……」
僕は頬にじんじんとした痛みを感じながら変わらない瞳で透さんを見、睨み続けた。
「ほう。何をされても折れないってわけか。ああ、お前はそうゆう奴さ。ちょっとやそっとのことじゃ靡かない、何も出来ないくせにプライドの高さだけは一丁前なのさ…お前は」
男の手がはだけた僕の服の下にある肌を撫で、腕時計を見て言う。
「あと数分か…」
男はそう言いながら、乱雑に、拘束され動けない僕の衣服を脱がす。そして、なんの前触れも無く唐突に強く歯で乳首を噛まれ、お尻を男の手に揉まれた。
「…あうっっ」
驚く間もなく、外気に晒された自分のお尻にアレが当たるのが分かる。
「そのお前のプライド…俺がへし折ってやる。」
容赦なく男の硬いモノが中へと入ってくる。い…いた…っっ…!
「や、…やめ…っ」
僕は恐怖しながら上からこちらを見下げ腰を振る男の姿を見上げた。僕は手足を縛られ身動きのとれないまま、泣きながら男の行為に耐え続けた。
僕は…これじゃまるでこの男の都合のいい性処理道具じゃないか…。何を今更僕はこんなことを…。でも昨日は確かに、この人の優しさを感じたんだ……。なのに、なのにどうして…。
行為を終えると、男は衣服を整え、ベッドに横になる男に犯されぼろぼろの姿の僕を見て言った。
「行ってくる。また昼に戻るからな」
「……」
僕は部屋のドアが閉まる音を聞き、透さんが家を出る音を聞いた。
「…は……」
僕は頬につう、と涙を流しながらお尻がズキズキと痛むのを感じた。ほんの少し身を動かせばとろりと吐き出されたものが自分の体から溢れ出た。
…間違ってる…こんなこと絶対…。
僕は固く結ばれた手足を動かせないまま、1人声を出して泣き続けた。
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