アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
119.新たな季節
-
ーーーー
それから数日の月日が流れ、4月になりました。
あたたかい、春の季節です。
「透さーんっ!起きてっ!」
あたたかいと眠くなるとは言うものの、仕事の日に寝坊って…やめてよね!
「ほら起きて!もういつも起きる時間の20分は遅れてるんだよ!?」
僕はエプロンを身につけて、ベッドに寝そべる図体のでかい人物を見下ろして眉間に皺を寄せる。
もう…全然起きる気配ないよ。
はあ、と僕はため息をつく。
すると、
「…あ〜お前がキスしてくれたら起きれるかもなー」
「…!」
な、何言ってるんだこの人朝からッッ!?
…ていうかもう起きてるよね!?
「ふ、ふざけないで!僕を甘く見るなっ!とっとと起きろ!この寝坊助っ!」
「…へーぇ」
はっ。
いつの間にか目を開けている透さんが横になりながらじーとこちらを見ていることに気づく。…無性に嫌な予感がする。
「…変なこと考えてーーーなっっ…!」
話す途中で突然伸びた透さんの手に服を掴まれベッドに引きずり込まれた。
「ちょっ…と!」
この人…左腕だけでほんとなんて馬鹿力…っ。絶対人間じゃないっっ…!ていうか右腕もだんだん直ってきてるし…いやそれは喜ばしいことなんだけども。
「ふー、捕獲成功。」
いつの間にやらベッドの上に組み敷かれている自分と、その上で当然のようにまさにこれから襲おうとばかりせんとする透さんの様子に僕は慌てて体を動かす。
「ちょっと、ほんとにやめてっ!会社っ!」
「なんだよ。まだ間に合う」
「無理だ!だいたい朝から盛るなんてどうかしてる……あっっ」
「とは言ってもちょっと握るだけでそんなふうに顔赤らめて反応されると、男としてこのまま放置ってわけにもなぁ」
ニヤリとした顔をする透さんが僕を見る。
くー…っっ、僕のバカっ、ちょっとアソコをこの人の手に触られたくらいで何簡単に感じてるんだよっっ。大体昨夜だって散々搾り取られたっていうのに、朝からだなんて…っ!
「…!あっっだ、ダメだよ透さんっっ!」
「何がだ?」
「…だ…ダメ、何で本格的に扱き出してるの…っ…」
下着の中に慣れたように手を入れ僕のを掴み扱きながら、満足気な顔で上から見下ろしてくる透さん。
「…あっ…や、やだ」
「お前のイクところを見たら起きてやるよ。」
…っっー!
僕は透さんの言葉に目を固く瞑り顔を真っ赤に染めながら上から見つめられる視線に耐える。
畜生…これも恋人の務めってやつなのか…。
なんで僕ばっかり毎回毎回こんな恥ずかしい目にばかり…。でも歯向かったらもっとエスカレートしそうだから今回は大人しくしていよう…。
「うん?」
「ひっ」
「気がそがれてたみたいだな。凛人のくせに生意気な」
何がだよ…っっ!
「あっっ…!と、透さんもう…それ、以上は」
「イきそうなのか?」
「…は、…う、うん…」
するとちゅ、と目元にキスをされる。
「可愛いよ凛人。そんな顔されるともっと虐めたくなる」
「と、とおるさん」
顔にキスの雨を降らせてくる透さんに僕は生理的な涙を浮かべながら冷めない熱を耳にまで行き渡らせる。
「ちゃんと飲んでやるから、下着は汚れないぜ。安心しろよ」
「…!?い、いい…っっ、飲まなくていいっっ!」
「凛人、こんな誘うような先走りのえろい匂い出しといてよくそんなことが言えるな。」
ベッドに寝転ぶ僕の立てた膝の間から透さんが顔を出して言う。
「たく、こんなに元気に勃起させて、お前が俺のいないうちに危うく他の男と浮気しないように精液搾り取っておいてやるからな」
「や…っやめて…っ!」
ていうかもうそんなに出ないしっ、あんたが無理やり立たせたからこうなっただけだし…!
「じゃあ早速」
「…あ…ぁ…」
膝の間に立つ僕のモノをまさに口に咥えようとする透さんの光景を見て僕は体を震わせる。
「…っっんんんんぁ!」
そして、予想通り激しく先端を吸ってきた透さんに、僕は体をビクビクと大きくビクつかせながら両手で必死にベッドのシーツを掴む。
「なんだ、耐えるかと思ったら出てきたな」
びくんびくんと体を震わせる僕を、しばらくして膝の間から顔を上げた透さんが涼しげに唇を舌でぺろりと舐めながら見て言った。
「凛人、今の自分の姿わかってるのか?」
「…ハァ…ハァ」
「髪振り乱してエプロンの下からえろい足とエロいモノ見せて」
「…はぁ、はぁ……ぁひっ!ひぁぁ…っっ」
「ああ、かわいい凛人…なんて可愛いんだお前は」
「ま、まっ、て、と、とおる、さ、今イったばか、りだから…、だから、ソコは触らない、で…」
「さっき俺に向かって偉そーなこと言ってた罰だ。いや仕返しか?ふ、お前のことは徹底的に困らせてやりたくなるんだ。ああ、今の顔最高だぞ。それもこれも俺をそうさせてしまう、お前が悪いんだぜ」
透さんの意地悪な言葉と表情にぽろぽろと僕は涙を零しただ体の熱が冷めるのを待った。
…本当にこの人のSっ気には参ったものである。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
120 / 178