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136.愛し愛され
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なんか…気のせいか、不穏な雰囲気の空…。
僕はベランダから見える夜の空を見上げながらふう、と重いため息をつく。すると
「どうした。凛人」
ベランダにいた僕に気づいた透さんが、室内から窓を開けて僕の元にやってくる。
「透さん」
僕は夜空をバックに映る透さんの顔を見上げる。
「うん?」
不安げに見上げる僕の顔を、透さんは真っ直ぐな瞳で見つめ返した。
…大丈夫、だよね。
「ううん。」
信じていいんだよね、透さんを。
「寒くないか?」
「平気だよ」
もう随分暑くなってきたしね、僕はそう続けるとにっこりと笑って隣に立つ透さんを見る。
「夏になったら、どこか行く?」
「お前の行きたいとこなら何処でも連れてってやるよ。」
透さんはベランダの手すりに手をかけ、夜の街並みに目を向けながら言った。僕は、相変わらず綺麗な、整った顔をした透さんの横顔を見つめた。
「?なんだよ」
「あ、ああっ別にっ」
すると、ふと透さんに体を引き寄せられる。
「わっ」
「今週末、会社で飲みがあって夜少し遅くなる」
「え?」
僕は引き寄せられた透さんの腕の中からちらと顔を上げる。
そっか、透さんも会社の人付き合いとかやっぱりあるんだ。でも意外、透さんがそういう行事にちゃんと参加するなんて。
「うん、わかった」
そう仄かに微笑んで返事をすると、凛人、そう呼ばれて透さんの手に顔を上にあげられ、キスをされた。
「あ…もう、ダメだよ…透さん」
部屋のベッドに連れていかれ、透さんに肌に舌を這わせられながら僕は恥ずかしさでぎゅっと目を瞑り、シーツを掴む。
「凛人…」
ドキ
暗闇に見える透さんにじっと見つめられる表情に体が固まって動けなくなった。
「ぁ、透さんっっ…ま、まって」
透さんに体を全部、隈(クマ)なく愛撫される。僕は恐らく真っ赤だろう自分の顔を感じながら、はぁはぁと息をあげる。
「!やっ、だ…っっ透さんっ…」
執拗にお尻のアナのナカを透さんの舌で舐められ、僕は体をがくがくと震わせる。
そして、太ももを撫でられながら、僕はアソコを透さんに咥えられる感覚に気づく。
「はぁ、はぁっ…透さんもう、だめ…っんん!」
与えられる快楽の刺激に僕は真っ暗な部屋で涙目を浮かべ天井を見上げる。
そのうち、体を起こした透さんの顔が僕の目の前まで迫ってくると舌を入れたキスをされる。
「ふ、ぅ…っ」
「…凛人」
「…ッッ」
透さんのが、気づいた時にはナカに入っていた。
僕は涙を流しながら透さんの背中に手を回し、透さんを受け止めた。
透さんのは激しく、僕の中に向かって何度も打ち込まれた。僕はお尻の奥に当たるその感覚に声にならない声を上げながら、自分がすっかり理性をなくしてしまっていることに気づく。
しばらくしてナカで透さんのモノがどくどくと脈打ちながら果てていることが分かり、そして僕はとっくに自分が果てているのがその時やっとわかった。
感じ過ぎて、もう自分が今イっているのか、イっていないのかもよく分からない…。
「…ぅんんっ!」
と、体を起こした透さんにずるずるの僕のアソコを触られる。
そのまま何も言わないまま透さんに見つめられながら手で擦られ、僕は瞑った目から涙を流しながらそのうち体をビクビク!と大きく震わせた。
ぼろぼろと羞恥から涙を零す僕の顔に、透さんが唇を押し当ててくる。
「さすが凛人。俺の見込んだヤツなだけあってえっちだな」
「と、透さんが触ってきたから!」
透さんは僕の足を手で揉むように触りながらふっと怪しげに笑んでいる。
「まだ終わらせないぞ。凛人、ほら来い」
僕の足から手を離し、ベッドの上に片足をあげ座る透さんの方に、僕は熱い体をうずうずとさせながら目を向ける。
「恥ずかしいなんてのは無しだ。今は部屋も生憎暗がりだし、俺とお前しかいない。俺にはお前の全てを見せるんだ。」
暗い部屋の中で、理性をなくした僕は触って欲しい一心で透さんの元に素っ裸のまま近づいた。
透さんは、透さんに顔を近づける僕を面白そうに見つめ、実に楽しそうだ。
「ああ、凛人、俺はお前の前でだけこうして気の抜けた姿を見せてしまうかもな。お前は俺のものだ…凛人」
ベッドにどさりと仰向けに倒れる透さんの上に両膝をついて跨りながら、僕は欲情した瞳を透さんに向けた。
透さんの手がいやらしく、僕の太ももを撫でた。
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