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157.おとぎ話
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※前回の続き
…
ーーむかしむかし、あるところに、早くに両親を亡くし、ひとり小さなお家で暮らす少年がいました。
「りんと、今日もご飯を自分で作って苦手な人参も、全部食べたよ」
小柄な少年は体には少し大きめのコップを両手で持ちながら満足気に言いました。
少年は、テーブルの上にある食べ終わった食器を持ちせっせと台所までその小さな背で運んでいきます。
「はあ、はあ。あとはこれを洗って、お風呂に入って寝るよ」
「ミャ〜」
どこからかやってきた野良猫を見て少年は笑って言いました。
ーそして夜。
少年は子猫を胸に、目を閉じていました。しかし、一向に眠れない様子です。
(困ったな…夜は眠らないとダメなのに、なぜか目が閉じない。)
少年は後にぽろぽろと涙を零しました。
胸元に丸くなっていた子猫はそれにいち早く気づき、少年を見ながら声を上げて鳴いています。
「うっ…う…ぐす、ごめんね。ごめんね…、ぼく強くないといけないのに」
少年は目元をゴシゴシと手で擦り、口元をきゅっと引き締めました。
「本当は不安なんだ…お父さんもお母さんもいなくて、ぼくひとりでこの家でいるの…少しだけ怖い」
少年は子猫にそう話しかけました。
そして朝を迎え、少年は身支度を進めていました。
「ぼく、ここを出る。」
「ミャァ」
「最近ここらへんで危ない人が出るって少し前にここに住む鳥さんが教えてくれた、だからぼくここを出るよ」
必要なものをリュックに詰めて背負い、少年は子猫と共に歩き始めました。
「…うう、外ちょっとさむい。風が冷たいよ」
森の中を歩きながら少年は、はぁはぁと、小さな手に息を何度も吹きかけました。
「きみは大丈夫?」
「ミャ〜」
子猫は少年に元気に鳴いてみせます。
「きみは強いな…いいな」
その後、しばらく歩いたところで少年は疲れたようにその場にお尻を着きました。
(なんだかさむくて…それに昨日もあまり寝れなかったから、疲れてきちゃった…)
少年はその場に寝転び、うとうととし始めます。
「ミャ〜ァミャ〜〜」
子猫はそんな少年を必死に起こします。
なぜなら、近くまでその危険な人が迫ってきていたからです。
「ミャ〜〜」
しかし少年は起きません。
するとー
ガサッ
草陰から誰か人が現れてきました。
彼はその例の危険な人なのかどうかは分かりませんでしたが、倒れる少年に近づくその男に対して、子猫は鳴くのを止めました。
「……しっかりしろ。おい、凛人」
男は小柄な少年の体を軽くゆすり、声をかけました。男は、目を瞑る少年を見つめながら何かの思いに耽っているようでした。
それからまたその後。
「凛人、しっかり食えよ」
少年は暖かい男のお家にいました。そこは前いた家よりも丈夫で、テーブルの上に置かれた食べ物も、どれも彼にとっては豪華なものばかりでした。
「いただきますっっ」
少年は目をキラキラとさせて夢中で男の作った料理を食べました。
男はニコリともせずに言いました。
「美味いか」
少年は笑って言いました。
「うん…!」
それから、月日が流れ、男と少年の仲は徐々に深まりました。
毎日男の胸に抱きしめられながら少年は幸せそうに眠りにつきます。
(不思議だ…もう全然怖くない。もう不安で眠れない夜もない…。)
少年は男の体に身を擦り寄せながら安堵していました。
…
……
…ん…あれ……
なん、か、体が、変な感じ…熱い…
あっ……!
ある夜、少年は感じたことのない体の火照るような感覚にハッとします。
「あ…あれ…、ハァ…ハァ…僕…」
赤い顔をして目を開けた少年の目の前にはいやらしい顔で少年を見る男の姿がありました。
「凛人、ただのガキだった頃から随分色っぽく成長したな。ええ?もうただ横でのんきに寝てるだけじゃ済まないぜ」
「…え、…え」
男はにやっと笑いながら少年に言いました。
「ままごとは終わりだ。凛人、今日こそお前を……俺のものに、俺だけのものにしてやるぞ……!!!!」
そして少年、ーーー僕は、アソコを激しく透さんに擦られている感覚に目を覚ました。
「…あっ?!」
「なに気失ってんだよ、凛人」
透さんにちゅうっと顔にキスされた。
「あっ…あっっ、や、やだ透さん…っ…もう、出ない…から…」
僕は泣きながら透さんに言うが、透さんはべろっと僕の涙を舐めとり聞く耳を持たない。
「だめだ。俺がまだ満足してないんだよ」
「もう何回もヤったじゃん…っ」
「そうじゃなくて、お前をまだ虐め倒しきれてないんだよ」
な……っ…
ピクピクと震えるアソコから汁を垂れ流しながら僕はキッとした目を向ける。
「ひ、人が失神するまで好き勝手するとか、普通に考えてどうかとおも…」
言葉の続きは、透さんに唇で塞がれて続けることができなかった。
見上げると、透さんが僕を見て真剣な顔をして言った。
「うるせえ。この程度で失神するお前が悪い」
な……ぁ……っんだ、っと……!?!?
「ふざけ……ーあっ!」
「あ〜あ〜だらだら垂れ流しやがって、仕方ない奴だなぁお前は」
「〜〜っ」
……なんで僕こんな人を好きになってしまったんだろう…。
思わずそう思った夜。
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