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158.休日とウサギと
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そうして数日後、透さんが新しい場所で働き出して初めての土曜日を迎えた。
「ん〜」
朝、僕は透さんのベッドで体を起こし伸びをしながら目を覚ました。
ふう…昨夜も激しい夜だった…嫁の務めって大変…。
なんてジョークも交えつつひとりベッドから降りると、既に下に降りていた透さんがコーヒーを手によお、と言って僕を見た。
「なんだ、昨夜はよく眠れたか?凛人」
「…え、ああ…気づいたら意識を失ってたよ」
僕はそう言いながら食卓の席にすとん、と腰を下ろす。すると正面に座る透さんがコーヒーを飲みながらじっと僕を見る視線に気づいた。
「え、なに?」
何を言われるのかと少々どぎまぎしながら透さんを見返す僕。
「なんだよ。でかい熊にでも遭遇したようなピリピリした警戒オーラ出しやがって」
だって…。
透さんはそんな僕を見て、はっと鼻で笑う。
「信用ねぇな」
…ねーよ(ハッキリ言って)。
「今朝、お前に俺が新しく買った服を着させてやったんだ。今着てるそれだ。気づいたか?」
「、え」
気づかなかった、そういえば服着て起きるのって久々だなって思ってたんだ。…それもどうかと思うけど。
「ありがとう。えっと、白色のパーカーかな?」
視線を落として服を軽く引っ張りながら見て、後ろにあるフードだろうものも触って確認して言うと、ああ。と透さん。
「お前に似合うと思って。」
「へぇ」
「どれ。被ってみろ」
え?
…フードを?いま?……何故?
と、色々疑問だったが、聞くのもどこか面倒だったので素直に聞き入れて被った。
「被ったよ。」
「ほう」
すると、透さんは僕を見て口元を綻ばせた。
「いい。すごく似合うぞ、凛人お前その服」
「…はぁ、ありが」
「それはうさ耳フード付きなんだ。流石は俺の凛人だ。全く違和感がない」
………は…。
うさ耳?妙にご機嫌そうに僕を見てきてると思ったら、なるほど。透さんの“変態”趣味ね…。
「…僕で遊ぶのやめてよね」
かといってここでフードをとると恐らくまた面倒くさいことになるので、被ったままで会話続行だ。
「なんだよ、俺は良かれと思ってやってるんだぜ。大体、ウサギって実はめちゃくちゃスケベなんだぜ、知ってたか?」
透さんの話をスルーして僕は席を立つ。
「何してるんだよ」
「お腹空いたから、最近買ったバナナでも食べようかと」
再び席に戻ってひと房分のバナナを机の上に置くと、透さんがパキッと1本バナナを手に取って皮を剥く。
僕も同じように皮をむいていると、ふと、透さんが手に持ったバナナをまじまじと見ながら言った。
「これ、この太さと長さといい、少しお前のアソコに似てるな」
ぶ……っっ!
「…は、はあっ?!」
「いや実際はこれよりもう少し細めで小さめか。でも似てるな、お前のアソコに」
「……」
そう言っていやらしいニヤついた表情で見てくる透さんに、僕は赤面する。
…いやいや、この男のこんな下ネタに一々面食らってどうする、僕。
「うん、味も美味いな。新鮮で、硬さもちょうどいい感じだなぁ」
手でバナナの硬さを確認するように触る透さん。
……このセクハラ男…。
「さ、さっさと食べたら?」
僕はバナナを食べ終えそそくさと席を立つ。すると、
「待てよ、凛人」
「…!」
すかさず背後から透さんに体を抱きしめられた。や、ヤバい、…身動きが取れない。
「なんだよ急に、そんなに急いで」
「え?あっ別にーっ…!」
そう言いながら透さんの腕の中からジタバタと逃れようとするも、透さんの手が突然するりと僕のズボンとパンツの中に侵入し、思わず動きをピタッと止める。
「お?なんだ、少し硬いぞ。まさか今ので勃ったのか?お前。やらしい奴だなぁ」
直に手でアソコを確認するように触られ、耳元でわざとらしくそう言われた僕は、顔を真っ赤にさせる。
〜どっちがやらしいんだ…っ、どっちがっ!
「は、離してっ!自分でこのくらいどうにかするしッッ」
「黙ってろ」
透さんに問答無用でアソコを手で扱かれ出してしまい、僕は涙目を浮かべながら為す術なく立ったままはぁはぁと息を乱す。
ちゅ、と透さんが後ろから首筋にキスをしてくる。
「凛人…ほんとにお前はえっちなやつだなぁ」
「ぁっ、…ぁっ」
「俺がちょっと触っただけでココどろどろにさせやがって…」
顔を振り向かされ、唇にキスをされた。
「言っただろ、ウサギはスケベなんだって」
その通りだったな。透さんはそう続け、間もなく透さんの手とパンツの中に射精したガクガクと震える僕の体を支え持つ。
「ま、俺は大歓迎だけどな。」
べろりと透さんに唇を舐められた。
うさぎの格好をした(させられた)僕が、その後透さんにベッドまで運ばれたことは言うまでもない…。
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