アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
【番外編】 αとΩだったら。前編
-
凛「ねえ透さん見てこの漫画。この2人はα(アルファ)とΩ(オメガ)なんだって」
透「は?何だそれ」
凛「僕もよく分からないんだけど、どうやらαとΩが性行為を避妊無しでしちゃうと、男同士でも妊娠しちゃうんだって。」
透「へえ…」
ーーーー
僕は今日から学校の教師として働く月草 凛人。年齢23歳、Ω(オメガ)属性。
Ωだから何かとこれまで大変だったんじゃないかと、βの友人たちに聞かれたが特にそこまででもない。
毎月来る発情期をきちんと把握をして備えておけば、こんな風に教師にだってなれる。
確かにαやβとは違ってよく劣った人種と批判されたり、差別されがちだけど、でも僕はそんなことには負けない。
僕は、自分一人の力で生きていくんだ。
ー
「おはようございます。」
それから自分の受け持つクラスの生徒に挨拶を終え、僕は教室から出た。
ほら、やればできるんだ。何にも問題なんてない。なのにどいつもこいつもΩだからって馬鹿にして…。
「あーいたいた!月草先生!」
ん?
「早見先生、何ですか?」
「理事長が君を連れて来いってさ。一応月草先生Ωだし…心配してくれてるんじゃないかな」
ふーん…。そんな心配、別にされなくても平気なのに。
コンコン
「月草凛人です。入ってもよろしいでしょうか?」
「ああ。」
ガチャ…と僕は理事長室のドアを開けた。
そこには、大きめの椅子に腰掛けるスーツ姿をした黒髪の男が堂々とこちらを見ながら居座っていた。
うわぁ、なんていう威圧感だろ…。迫力がなんかすごいな、この人。
もしかして…
「こんにちは、えっと…立花理事長。」
とりあえず恭しくお辞儀をすると、男はじっと僕を見た。何故か、男の視線に僕はとても緊張した。
…な、なんか、体が熱いような…?
「ほう。お前がオメガでありながら新任教師としてやってきたヤツか。」
…!
な、なんだよその上から目線っ。
「だ、だったら何なんですか?僕をここに受け入れてくれたのは理事長でしょう?」
不敵な笑みを浮かべこちらを見てくる男に僕は怪訝に眉を寄せながら言う。…どうやら僕を心配してわざわざ呼び出したわけではなさそうだ。…だったら何で呼び出しを?
すると、男が席を立ち上がり、コツコツとこちらに向かって歩いてきた。
「…っ!」
体が触れる距離まで詰め、男が顔を近づけながら僕の顎を手に取った。
「なるほど。強烈なフェロモンの匂いがするな」
男はそうして、突然僕の頭にくんくんと匂いを嗅ぐように顔を寄せた。
僕はかあぁっと眉を寄せながら赤面した。
「あ…あぁあのっ!近いんですけど…!それに汗もかいてるしっっ」
近すぎる男の鼻か唇が僕の頭に触れ、僕はビクッ!と大きく体を反応させる。
「さっきより甘い匂いが濃くなった」
男はそして、僕の頭になぜかちゅっとキスをして、唇を下に下ろしていった。
ていうか何でキス…?!
見知らぬ男のキスに僕はビクンっと何度も体を震わせた。右目辺りに唇を寄せられ、片目を瞑る僕。それどころか、さらには唇で触れた場所を舌でべろりと舐めてくる男。
なんで僕学校の理事長にキス攻めにあってるんだよ…っ!?
「……っっあ!」
不意に耳に手で触れてくる男に僕は過敏なほどに反応する。
男が僕の耳元に顔を寄せる。
「…淫乱だな。凛人」
(……!?)
驚く僕の耳に向かって男は躊躇なく舌を差し込む。
「…あっ、あっっ…もう、やめてください…っっ」
僕は全身を震わせながら瞳に涙を堪えて言った。
…体、あつい……。ちょっとキスされただけなのに、僕、勃ってしまっている…。…どうしよう……。
すると、壁に体を押し付けられ、次の瞬間男に激しいディープキスをされた。
「…んんっっ!?」
両手を掴まれながら、僕は抵抗できずに男の上手すぎるキスに翻弄されてしまう。そして、
「…んんッッ!!」
突如足の間に割って入ってきた男の足。ぐりぐりとアソコを男の膝で刺激され、僕は顔を赤くさせながら生理的な涙をぽたぽたと流させる。
なんでこんなことされて…。
「ひあっっ」
唇を離され、僕はキッと男を対抗するように睨んだが、耳をべろっと舌で舐められただけで声を上げてしまった。
「まるで動物だな」
ぺたり、立っていることが耐えられず、アソコを隠すようにしながら床に尻もちをつく僕を見下ろしながら男が言った。
おかしい……。薬はちゃんと飲んだのに…。なのに何で、こんなにも発情してしまっているんだ、僕…。
ハァッハアッと息を荒らげる僕を、男が抱き抱えた。
「…!?なっ、何を…っっ!」
いっぱいいっぱいになっている僕のことなど気にも止めないように、男はちゅうっとまた僕の唇にキスをした。
「子どもに教育をする側の教師がこんなんじゃ心配だな。」
「…ッ…」
「少なくとも今日はもう学校にはいられないだろう。仕方ない、発情させた責任を持って今日は俺も帰らせてもらおう。お前を連れて、な」
な、……はあ……っっ!?
おいやめろっ!僕を降ろせ…!この変態野郎うぅぅーーっ!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
174 / 178