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新学期
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長かった夏休みもあっという間に終わった。
夏休みの間にちょっとずつ運んだ荷物も、大体片付け終わった。
なんだかんだで橘さんは俺に激甘だから実家に居た時より居心地が良い。なにより、Ωである事を卑下したり、αに負けないようにとか考えなくていい。これってかなり重要。
今まで、αに負けないように、Ωしかも発情期のこない劣性Ωだと悟られないようにと只それだけを考えてその為だけに生きてきたのだ。それをしなくても良いということは俺にとってはストレスフリーそのものだ。
'おはようー。かなちゃん久しぶり'
'カナカナおはよっ!'
'おはよう奏。なんか、変わった?'
げっ!朝霞の奴め余計な事を、、、
ていうか、気付かれる程何か変なのか?
バレてる?
出来れば卒業まで後半年だしΩだと知られずに過ごしたい。
'ん?ぉはょ、、、なんも変わってないけど?'
'そうか?気のせいかな?'
'気のせいだろうっ'
ふーっ!セーフっ!
新たな悩みだな。
'はい、みんな席着く。
いよいよ受験組は本番に向けて本格的に追い込みかけろ。ラストスパートだ。
就職組も早く希望の内定貰えるように頑張れ。
今日は今から第一体育館で全校生徒出席で始業式。その後、出席番号順に進路指導な。それでは静かにかつ素早く移動っ!!'
"はぁーいっ"
くそダリぃ、、、 ←奏、言葉遣いっ(^^;;
'、、、なので、是非皆さん頑張って下さいね。'
おっ終わったぁー
'さぁ、帰った早々だが、出席番号1番から進路指導だ。朝霞ー。進路指導室ー。朝霞が教室に帰ったら斎月って感じでどんどん来てくれ。'
"はぁいっ!"
'桐生、次行って。'
'ん、ありがと。'
'失礼しまぁすっ'
'お。桐生か。そこ座って'
'はい。'
'桐生は、夏休み前の希望調査は保留だったな。
で、夏休み中に結論は出たかな?'
'はい。就職で。親戚の会社に誘われたので。'
うん。嘘ではない。誕生日に入籍したら橘さんとは親戚どころか夫婦だ。
'桐生は成績上位なのに、、親御さんとはしっかり話したのか?親御さんはなんて?'
心配ごもっとも。
'親戚の会社だし、賛成してくれました。
'そうか。まぁ、それなら俺が口出す事もないな。
内定は?縁故採用だよな?その辺りはどうなっているんだ?'
'まだ、本採用ではないですが、採用の方向でと言われています。まだ話が詰め切れて無いので、決まったらお伝えします。'
'あぁ、そうしてくれ。こりゃ、内定1号かな?皆んな桐生みたいだと俺も助かるんだけどな、、ははは。よし、じゃあ桐生は就職で。進路指導終わり。教室に帰ったら山梔子に声かけてくれるか?'
'はい。失礼します。'
うん。大丈夫だ。何も嘘はない。
後は無事に定期テストをパスして卒業するだけだ
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