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※誘拐そして監禁 5
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最近、蒼伊組の若頭を任せている息子の様子がおかしい。
、、、まさか、息子が組長である自分に黙って単独であんな事を仕出かしているなんて。それが我が子同様に大事な蒼伊組を破滅へと向かわせているなんて。、、、わたしは自分が息子を甘やかしてきた事をこの後後悔する。だが、後悔先立たず
20時
蓮斗は大きくひとつ深呼吸をすると、鋭い眼差しを前へと向ける。
'今から突入する。まずは奏の身柄確保。彩月、まず数人連れて道を作れ。残りは後に続いて中の制圧。狙うのは、蒼伊組組長と若頭の首!!橘会若頭の情人(イロ)に手を出したた落とし前、ぐうの音も出ない程にきっちりつけさせてもらうぞ!!橘会が本気になればどんなもんか、思い知らせろ!'
地の底から響き渡る声。
火蓋は切って落とされた。
'若からの通達だっ!!お前ら、気合い入れて行くぞ!!'
"はいぃっっ"
蒼伊別邸の裏口
'皆さん、今夜は私にタマを預けてください。'
''彩月さんっ、、、"
彩月は静かな戦の始まりを見せる。
別邸裏口の影に集まる彩月を始めとする若手の精鋭部隊は真剣なその表情に意識を集中させる。
'若の想いを汲んで差し上げましょう。失敗は許されません。
決して油断はするな!!指示は出されたっ!
行きましょう!'
裏口から静かに扉を開け、奏を探しながら慎重に進む。
'おい、コラァッ!!何事だっ!!'
'貴様らナメてんのか!!'
'奇襲だっ!'
突如現れた侵入者に慌てている蒼伊組の組員らが数人、扉の横にある銃を持ち上げ叫び声をあげる。突然の襲来。
尋常ではない状況に、血相を変えている。
それよりも、彩月達の動きが速かった
ドガッ!!
'ぅがぁっ!'
いきなり宙に浮く、蒼伊組の組員。
回し蹴りが腹に見事にヒット!
'なっ!なにぃ?グハッ'
ほんの一瞬の隙。
唖然とする仲間達の前に暗がりから彩月の姿が現れた。
'おっお前ぇっ!'
'丁度いい。案内役に使いましょう。'
意気がって凄んで来た組員を、彩月があっという間に蹴り上げていた。
'橘会にご用がおありなんですよね?こっちから、わざわざ出向いて来て差し上げましたよ?さぁ、奏様のところまで連れて行って頂きましょうか?'
目の前に立つ、彩月の姿。
しかも、その後ろには数え切れない黒い人影。
'ああぁぁ、、、'
思わず組員達は言葉を失い、その場に立ち竦む。
'早くしていただけますか?そちらから喧嘩を売っておいて、今更尻込みですか?今頃、蒼伊組の本家は跡形もなくなっているはず。覚悟を決めなさい!'
怒りに震える彩月の怒号は、静かだが天にも届く勢いで辺りを埋め尽くした。
'ちっ地下。'
'おや。お利口さんですね。地下まで案内を!'
'はい。'
カツンカツン
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