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久しぶりの登校 2
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'カナカナおはよっ!'
'おはようー。かなちゃん久しぶり'
'おはよっ奏。風邪拗らせたって、、もう大丈夫なのか?'
そうか、俺は風邪拗らせた事になってるのね?
'うん、もう大丈夫。授業どこまで進んだ?ノート写させて貰っていいかな?'
'ん、うん。俺ので良ければ'
、、、忘れてた。コイツ、成績底辺常連だった。
'桐生、良かったら俺の貸そうか?朝霞のよりはマシだと思うけど?'
'山梔子っ、酷くない?'
'事実だろうが。'
こんなやりとりも懐かしい。
橘さん、助け出してくれて本当にありがとう。
'ん。山梔子、休んだ間のノート借りたい。良い?'
'おうっ良いよ?分かんない所があったら言って。俺がわかる範囲なら教えるから。
まぁ、成績上位の桐生に教える事なんか無いと思うけど、、、'
'いや、ありがとう。助かる。'
'了解っ。'
借りたノートを写すと結構進んでいた。
はぁ、、、
Pi Pi Pi
'奏様。お迎えにあがりました。
今から1人向わせますので一緒にお車までお願いします。'
誘拐された正門迄の道、、、
考えないようにするが心臓がバクバク煩い。
'はぁっはっ はっ はっ はっ'
'奏様っ?'
多分、迎えであろう人影が視界に入る。
'奏様、落ち着きましょう。
過呼吸気味ですから、私に合わせて息をして頂けますか?吸って、吐いて、吸って、吐いて。
そうです、もう少しだけ。吸って、吐いて、吸って、、、
さ、とにかく此処でずっといる訳にはいかないのでお車へ。ご自分で歩けますか?'
コクっ
'奏様。大丈夫です。
さあ、参りましょう。'
'奏様、、、。
湖瑠、ご苦労でした。あなたも乗りなさい。
このまま社に戻ります。'
コンコン
'社長、彩月です。'
'ん、入れ'
'奏様は落ち着かれましたか?'
'おう。今、寝落ちた。
こんなんなっても明日も登校するんだと。'
'まぁ、軽いフラッシュバックを起こした事による過呼吸で間違いないでしょう。暫く、様子を見て
負担が増す様でしたら若の判断を。'
'あぁ、出来る限り奏のやりたい様にやらせてやりたいが、、俺が見て無理だと判断した時点で休ませる。'
'音譜を呼びましょうか?'
'いや、今は落ち着いているし問題ないだろう。'
'分かりました。では、失礼します'
'ん、、?'
'おっ、起きたか?
奏、今日はよく頑張ったな。体調はどうだ?'
'大丈夫です、ご心配おかけしました。'
'なぁ、明日からも行く気なんだよな?
もし奏が良いなら迎えを正門から裏門にしないか'
'??'
'今日、奏はフラッシュバックを起こした。
でも、学校には通いたい。
だったら現場を見なきゃいい、思い出さなけりゃいい。どうだ?効果があるかは分からないが、、'
'ありがとうございます。
学校はやっぱり行きたい。お願いします。'
'はぁ、俺が出来るのはこれくらいしかないからな。出来る限り奏のしたいようにさせてやりたい。でも、無理すんな。'
'後少しなんです。卒業はしたい。
我儘ばっかり言ってごめんなさい。'
'んなの我儘に入んないから。
俺に出来る事なら何でも言え。で、ちゃんと話てくれ。心配、不安、恐怖、、、何でもだ。'
'はい。分かりました'
'さっ、もうこんな時間か。外で何か食べてから帰ろう。今日は一日疲れただろう?ゆっくり風呂入って休めな。'
'橘さん、ありがとうございます。'
こうして波乱の復帰一日目は幕を閉じた。
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