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進む。
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登校再開初日にフラッシュバックを起こした。
あれから迎えが裏門になって、パニックを起こすことも無く毎日が過ぎていき、皆んな自分の進路の為に日々頑張っている。
進学組は推薦獲得やセンター試験に向けて猛勉強。
就職組は希望の内定をもらう為。
俺はと言うと、橘さんの会社から採用活動解禁後間もなく内定通知。なんと、学年1号だ。
これでもう、俺の進路は決定だ。年明けからは自由登校になるし、後は卒業を待つのみ。
'はぁ、、奏ってさっさと内定貰うんだもんな。俺なんかこれからが地獄の追い込みなのに、、'
なんてぼやく朝霞。
'簾羅はスポ推だろ?年内に決まりそうだな'
'堆こそスポ推で行けそうなもんを、、何でまた一般受験なんか?バスケ辞めるの?'
'いや、スポ推で入ってバスケ出来なくなったら話になんないだろ?保険だ保険。バスケは続けるよ'
'悠雅は?'
'僕?卒業したら、パパの会社に籍を置かせて貰って利益還元(?)できる人に貰ってもらうの。俗に言う政略結婚??まぁ、すぐには無いだろうから時期が来るまで花嫁修行かなぁ'
皆んな、後半年も無い間にそれぞれの道に進むんだ。あっという間だな。
それぞれバラバラの進路だし、卒業後に頻繁に逢うのも難しいよな。
あぁ、こんな事ならもっと友達を作ったり話をしておけばよかったな、、、
こんな風に気持ちに余裕が出来たのも全部橘さんのおかげだ。
俺は卒業したら橘さんに、この返し切れない程の恩と感謝の気持ちを少しずつでも返していこう。その為にまずは橘さんの側に居ても恥ずかしくない人間になろう。
なんとなくだけど、自分の進むべき道が見え始めて来た。
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