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花屋とその人1
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その花屋は『Flora』というらしい。
Floraは花の女神から名前をとったらしい。
駅前にあるこざっぱりした綺麗な花屋。
そんな花屋の店主、織本 凪斗(おりもと なぎと)さん。20歳。
俺が駅前で困っていたら声をかけてくれたのだ。
今俺は凪斗くんに連れられてFloraにいる。
「咲良さん、俺より年上だったんですね」
にこにこしながら話しかけて来る。
すっかり仲良くなって名前呼びだ。
そーいや、礼人以外の人と話すのは少し久しぶりかもしれない。
俺だって凪斗が年下だなんて思わなかった。
大人びた雰囲気がしたから年上かと思ってた。
俺は店内を見回す。
「ここでは1人で働いてるの?」
「そうですよ、自由気ままにやってます」
ヘェ〜すごいなぁ…俺なんてすっかりニートなのに。
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