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そのご8。sideーk
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桃色に蕩ける部位をまざまざと見せつけてくるその姿は
酷く扇情的で厭らしく、
時折ヒクンと口を窄める蕾からは、先ほど菅沼さんが放った白濁が糸を引いている。
頭の中が菅沼さんで埋め尽くされるには十分すぎるその光景に
優しくしたいなんて考えはどこかへ行ってしまったようで
張り詰めた欲望の塊を、遠慮も忘れて早急に押し込んだ。
「ぃあ゛っ……、おま…ゆっくりって……い゛っ…。」
これまで幾度と身体を重ねてきた中で、一思いに最奥まで呑ませた事は一度もなく
抗いようのない異物感を、それでも必死に受け止めようとしてくれている菅沼さんの瞳が揺れて綺麗な顔はクシャりと歪む。
程なくしてこぼれた大粒の涙は、
痛みや苦しみを伴う故のものだとわかっているのに
言葉には言い表せないほど
艶やかで、美しく―――…。
「ま、って…すぐイきそ…。」
当然締め付けも尋常じゃない菅沼さんのナカは
苦しくて、熱くて、善すぎておかしくなりそうだった。
「…ご、めっ啓斗君……すぐ慣れ…っ、から…動か、な…で、っ。」
ぼろぼろと頬を伝う涙は重力に逆らわず、シーツにシミを作っていく。
菅沼さんの泣き顔は、まだ見慣れなくて
だけど、二か月前のあの日と違い、今はこぼれ落ちるそれを拭ってあげる事が出来る。
赤く充血した目元にキスを落とすと、色白の手が俺の後頭部を優しく包み込んだ。
菅沼さんの熱に侵されて、菅沼さんの温度に包まれて
今の俺は心の底から、幸せだといえる。
「…菅沼さんずるいよ。……泣き顔まで綺麗とか本当…、ずるい。」
好きで、好きで
他の事なんて何も考えられなくなるくらい大好きな菅沼さんは
今日もまた更に、俺を溺れさせて
「…啓斗君の余裕ねえ顔も……可愛いし綺麗だよ。」
「…っ、」
ぎこちない笑みを浮かべるこの人を
俺だけで、満たし尽くしてしまいたい。
「…うごいて、いい?」
俺の身勝手な問いかけに
散らばった髪の毛が微かに揺れる。
引き寄せられて重なった唇は濡れていて
すぐに絡みついてくるぬるりとした感触が、言葉がなくとも肯定を示してくれた。
「ん、ぁ…ぁあっ!い…イイ…っ。」
緩やかに、それでいて菅沼さんの好きな場所を知り尽くした自身が
無意識的にいい所を察知する。
何度か抜き差しを繰り返してはじめより幾分か解れたナカは
俺を捕らえて離さないとでもいうように、吸い付いてきて。
それでもまだ窮屈な内壁を執拗に抉れば、菅沼さんは俺にしがみ付き
華奢な身体をこわばらせた。
「や、だ……やっ、イ……ちゃ…っ、」
「俺も……ごめ、中…出す……っ。」
俺が果てたとほぼ同時に
菅沼さんも背中を弓なりにしならせて
……少しもシーツを汚すことなく、ビクビクと痙攣を繰り返す。
「…止まんないね。……はは、可愛い。」
わざとらしく耳元で囁いて
菅沼さんが落ち着くまでの間、細い身体を強く抱きしめ続けた。
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