アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
8
-
ベッドの軋む音が、少しずつ大きく、そしてせわしなくなってくる。それにつれて、内腿をの間で膨張していく彼の硬い性器が、俺の双球と裏筋を擦り上げてくる。
「あっ、あ、や……っ、きょうへ」
「可愛い声だね、司君誘うの上手だなあ」
そう言う間も、強く捻じ込むように擦り上げられ、曇り一つないガラス窓に映る俺と恭平の姿は、男女でするそれと何ら変わりないものとして、視界に飛び込んでくる。裏筋と双球の擦られ、彼の利き手が腹と布団の間にするりと潜り込むと、そのまま熱く大きな手に握り込まれる。
「だめっ、俺……」
急かすように攻め立てられて、頭の芯が蕩けてくる。生理的に涙で滲んだ視界の中で、すぐそばまで来ている絶頂を待ちわびている自分の姿が映る。急に不安が込み上げてきて、俺は胸にある恭平の手を、反射的に握っていた。
俺、どうなるんだろう。
これから、どうされるんだろう。
「あ、ああっ、いく……っ」
「俺も……っ」
体中が濡れて湿っていく。俺は無意識に腰を揺すり、恭平の手に己の性器を擦り当てていた。
「可愛い、可愛いよ……俺と恋をしようね」
「きょうへい、こんな……っ、俺、あっ、もうだめ、いくっ!」
腰が震え吐精すると同時に、腿に生暖かいものがねっとりとまとわりつく。俺達は脱力して、荒い息を整えながら重なり合い、暫く呆然としていた。
俺は彼の息遣いを首筋に感じながら、これを「遊び」や「経験」という言葉で処理したくないと思った。そう思うには、この体温や重さは、心地良過ぎて、もっと別の名前を付けたいと、不意に思った。
「恭平、俺……」
「好きだよ、司君」
恭平の囁く愛が、少しだけ痛い。
しかし、繋いだ指先は離したくない。俺は二人で存在している事を証明するかのように、繋いだ指先に力を籠めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 9