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朝起きたら俺の愛用抱き枕が銀河系レベルの超絶イケメンに変わってました
第三話(2)
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「やっと人間の姿になれたのに、ずっと好きだった人と結ばれないままただの抱き枕に戻ったときの僕の気持ちは考えてくれないの?」
「……」
「……胸が張り裂けそうだよ。でも……そうなるかもしれないってわかってたけど、僕は後悔してない。こうして自分の手でヒロに触れてみて、改めて気づいたことがあるんだ」
「……何?」
「ヒロってすごくエッチな体してる」
「……っ!?……おっ、おまっ……!」
イケメンすぎる顔面に全意識を持っていかれている間に、いつのまにか体が密着していた。なんか硬いのが前に当たってるし、当然のように尻まで揉まれている。
「離れろバカ」
「お尻スベスベだね。それにすごくモチモチしてる」
「……っおい、やめ……」
「もちろん僕が初めてだよね?ヒロのお尻触ったの」
「……やめろって……」
「一緒に浸かってイチャイチャしたかったけど、ヒロの顔まっ赤だしのぼせちゃうといけないから先あがって?」
「……はぁ……誰のせいだと……」
「後でじっくりほぐしてあげるね」
「……は?ほっ……無理。俺そういうのしたこと……」
「知ってるよ。僕のためにとっておいてくれたんだもんね?ありがとう。大好きだよ、ヒロ」
「……」
ここで新たな報告。この付喪神はまったく人の話を聞かない。
「一つ確認したいことがある」
「ん?」
「俺が『下』っていうのはもう決定事項?」
なんか俺、棒読みでしか喋れなくなってる。……まぁ仕方ないか。こんな裸のイケメンに見下ろされたら免疫ゼロの俺はひとたまりもないからな。
「そうだね。ヒロは童貞だから」
「……お前は違うのか?」
「仮にも僕は神だから、ヒロの一人や二人メス堕ちさせるくらい朝飯前だよ」
「……俺は一人しかいないはずだけどな」
神にしては言葉の選び方に品がないのは自覚なしか?
「絶対に気持ちよくさせてあげるから安心して?」
「……実は俺よりものすごく歳上だったりする?」
「え?なんで?」
「『神』っていうくらいだからそうなのかなって……」
「僕はヒロ専用の抱き枕として生まれてきて、すぐにヒロの元に来たから今ちょうど17歳だよ」
えっ、本当に高2?これって犯罪?……相手は人外だからセーフか。
「……『専用』ってことはないだろ」
「どうして?僕はヒロのご両親がヒロだけのためにオーダーメイドで作った抱き枕だから、生まれた瞬間からヒロ専用だよ」
「オーダーメイド……?」
小学生にオーダーメイドの抱き枕を贈るとか変わってるなぁ、俺の両親。
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