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朝起きたら俺の愛用抱き枕が銀河系レベルの超絶イケメンに変わってました
第五話(2)
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「もっと強く握っていいよ」
「……うるさい。黙ってろ」
くっそ……でかい。高2でこれってどうなってるんだよこいつの体……。
「あぁ……やばい。弘が僕のちんこ握ってる。どうか夢じゃありませんように……」
「黙れって」
「……だってずっと夢だったんだよ?弘とこういうことするの」
「……だろうな」
小5のときに未遂があった。いつものように竜美の家に泊まって一緒に寝ているとき、俺は股間を触ろうとしてきた竜美を殴り、勢いで『死ね』と口走った。次の日から竜美は学校に来なくなり、家に行っても会うことを拒絶された。そしてそのまま、竜美はこの世を去ってしまった……。
「……あのときはごめん」
「え?」
「あんなこと言って……本心じゃなかった」
「うん……わかってたよ」
「……じゃあなんで会ってくれなかった……?」
「……弱ってるところを見られたくなかったから」
「俺にもか?」
「……弘だからだよ」
「え……?」
「好きな子に弱みなんて見せたくない。僕も男だから」
「……じゃあ……なんで俺にだけ教えてくれなかったんだよ?病気のこと……」
「同じ理由」
「……」
「タイミングが悪くて勘違いさせちゃったかもしれないけど、僕が死んだのは弘のせいじゃない」
「……うん……でも今まで忘れててごめん……」
「……ううん。弘が忘れてくれててよかった。立場が逆だったら、僕はきっと気が狂ってた……」
……確かにそうかもしれない。でも俺に忘れられていると気づいた時、きっとこいつはまた傷ついただろう……。
「……俺も狂ってたんだよ。じゃなきゃお前を忘れるわけない……」
感傷に浸っていると、手のひらの中で何かが「ムクッ」と膨らんだ。
「……なんで今?」
極限にシリアスなムードを無視してデカくしたこいつは、薄々感づいてはいたけどやっぱりちょっとサイコパスなのかもしれない。
「ごめん……やっぱり片想いじゃなかったんだって思ったら興奮した」
「……どの話からそうなった?」
「僕を忘れるわけないって話」
「親友なんだから当たり前だろ。幼なじみだし」
「……はぁ。まだそんなぬるいこと言ってるの?」
「……ぬるいって?」
「ふつう親友とこんなことする?」
「……」
「ただの幼なじみのちんこ触ったり平気でするんだ?弘は」
「……平気でじゃない」
「いいかげん認めなよ、僕のことが好きだって」
「それは否定してないだろ」
「じゃあ親友としてでも幼なじみとしてでもなく、恋愛対象として僕を『好き』だって認めて?」
「……そんなの……わかんねーよ……」
「……いいよ。じゃあ僕が教えてあげる」
「……え……?」
「手離して」
いつもほわっとした笑顔を浮かべている竜美が、もしかしたら怒ってるんじゃないかってくらいの真顔で俺を見下ろしている。こんな顔はじめて見た……。
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