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朝起きたら俺の愛用抱き枕が銀河系レベルの超絶イケメンに変わってました
第六話(1)
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「おはようございます、遠野先生」
「……あぁ、おはよう」
何だ?この凄まじい違和感。『遠野先生』だって……あの竜美が。
「今日もお願いしますね、個人授業」
「家庭教師のト◯イに依頼したまえ」
「まだそんなこと言ってんのかよー遠野」
「山田がイケメンだからってひがんでんじゃねーよ」
チッ、クソガキども。竜美と違ってちっとも可愛くない。
「だめだよ林君。ちゃんと『遠野先生』って呼ばないと」
うんうん、そうだぞ林。
「……おっ、おう」
「それに敬語も使わないとね、西野君」
その通りだよ西野。
「ういー」
「遠野先生は可愛いから、いじめたくなる気持ちはわかるけどね」
えっ?
「……おう……?」
「……は……?」
「席に着けー」
イケメンの影響力ってすごいな。俺にもちょっと分けてほしい。あと28のオッサンつかまえて『可愛い』とかほんとに恥ずかしいからやめてほしい。
「遠野先生」
「……ん?」
「ネクタイ曲がってますよ」
「……っ」
おい、近い。やめろ。視線が痛い……。
「ね?可愛いでしょ?遠野先生」
「……いや、可愛いっつーか……」
「……山田がひたすらイケメンすぎて怖い……」
うんわかる。初めてお前らと分かり合えた気がする……なんて死んでも言えない。
「えっ……?」
何だ?なんかいきなり女子が群がってきたぞ……俺に。天変地異か?
「山田君が触ったネクタイ触っとこー」
「ねぇ遠野ー、このネクタイちょうだい?」
「……席に着け」
「そのネクタイいくらで売ってくれます?遠野先生」
「……えっ」
「つーかさっき赤くなってなかったー?遠野」
「マジ?BLじゃん」
「やっぱり受けなんですか?遠野先生」
あーもうだめ。女子怖い。俺もう教師やめよう……。
「みんな、席に着いてって言ってるよ?遠野先生が」
「……やばっ。近っ。生山田」
生山田って何だ桜井。
「顔面まぶしっ。どこの国の王子だよ」
王子ではなく付喪神だぞ、堀口。
「遠野先生ともうひと絡みお願いします、山田様」
「うん、後でね」
やめろ変態。
「ンンありがとうございますッッ!」
なぜ中村は俺と竜美が一緒のときだけこんなにイキイキしてるんだろう。……まぁ竜美のおかげで全員秒で着席したし良しとするか。イケメン万歳。でももう帰りたい……。
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