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朝起きたら俺の愛用抱き枕が銀河系レベルの超絶イケメンに変わってました
第六話(3)
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*
「僕がどこまでできたら抱かせてくれる?」
「いきなりストレートすぎない?」
帰宅してから予想以上に真面目に勉強に取り組んでいる竜美。さっそくだけど優秀すぎてすでに教えることがない。
「付喪神になるときにすべての邪念を捨てたからね」
「悟りすぎじゃない?」
「僕がどこまでできたら抱かせてくれる?」
真顔で2回目きた。やっぱ怖いこいつ。
「じゃあ……東大医学部に合格したら?」
うん、一教師としてはこれが最良の回答に違いない。
「……分かった」
「……えっ?」
「もっと早く抱いてほしい?」
「……いやそういう意味じゃなくて。本当に目指すの?」
「当然でしょ」
「……はぁ。やっぱカッコいいなお前」
「え?」
「がんばれとか言うまでもなく、お前ならやり遂げるんだろうなって思う」
「……ありがとう」
おっ、なんか照れてる……?
「弘に言われるのが一番うれしい」
「……それは何よりだ」
「でもそろそろ終わりにして?先生の顔」
「……え?」
「今日はここまで。頑張ったからご褒美ちょうだい?」
『今日はここまで』って……教師である俺がものすごく言いたかったセリフだけどね。
「……何が欲しい?」
あぁ……やばいな。微妙に絆されてきてるかも、俺……。
「弘に触りたい」
「……じゃあ……ちょっとだけな」
……いや、ぜんぜん『微妙に』ではないな……。
「……っ、なんでいつもそこから触るんだよお前……」
「だって可愛いんだもん、弘の乳首」
いやいや、28歳ちょいオッサンの乳首が可愛いとか絶対ありえない……。
「ねぇ、舐めていい?」
「……だめ」
「じゃあ舌で触っていい?」
「意味同じ……っん、」
『いい』って言ってないんだけど。なんで拒まないんだ俺も……。
「昔から乳首すぐ硬くなるよね、弘って」
「……え?昔って?」
「……あ」
……えっ?なんで『やばい言っちゃった』みたいな顔してるの?
「どういう意味?」
「……ごめん」
「何が?」
「弘が寝てるとき触ってた」
「……いつ?」
「小4の終わりくらいから」
「……」
ショックで言葉が出てこない。何考えてるんだこいつ。そんな昔から変態だったなんて聞いてない。
「だって僕より先に誰かに触られるの嫌だったから」
「誰が触るんだよ?男の乳首を」
「弘のことが好きな男?」
「お前以外にいるわけないだろ」
「そんなのわかんないじゃん」
「……お前はもともと男が好きなの?」
「違うよ。弘が好きなだけ」
「……あっそ」
嬉しいけど怖い。やっぱりそばにいたのが俺だけだったからなんじゃないかと思ってしまう……。
「好きだよ……弘」
「……」
……だけどそれならそれでいい。でもこれから、今まさに思春期のこいつが女に目覚めたときは、俺の方から離れてやればいい……。
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