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朝起きたら俺の愛用抱き枕が銀河系レベルの超絶イケメンに変わってました
第六話(4)
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「まだ信じてないって顔だね」
「……え?」
「……いいよ。一生かけて信じさせてあげる」
「……ンっ……」
そりゃ俺だって信じたいさ。でもそう簡単にはいかない。昔からイケメンで頭もよくて何でもできる竜美がどれほど女にモテてきたか、俺が誰よりも知っている。
見合いに行く前、普通に女性と結婚して家庭を築くほうが俺にとって幸せ……なんて竜美は言ったけど、それはこっちのセリフだ。付喪神が人と結婚できるかどうかは知らないけど……。
「……っ、んッ……」
「一緒にシていい?」
息を乱しながら、竜美が俺のものに自分のものを重ねて握り込む。俺は視線をそらしつつ小さく頷いた。
「……はぁ……弘、可愛い……」
「……んッ、……っ……」
竜美の気持ちは嘘じゃない。俺だってそれくらいはわかっている。でも未来はわからない。またいつか失うかもしれないと思ったら、怖くてたまらない。これ以上好きになりたくない……。
「……ッ、そこはっ……もういいっ……」
「気持ちよくない?」
俺の乳首を舌で転がしながら、竜美が様子を窺うように上目づかいで見つめてくる。その間も竜美のものと一緒に扱く手は止めてくれない。
「……ねぇ?気持ちよくないの?」
「……っ……気持ちいいッ……」
「じゃあ『もういい』なんて言っちゃだめ」
「……ッ……だって……」
「だって?」
「……恥ずかしい……」
思わず目元を腕で覆うと、竜美が手を止めた。
「僕がこんな姿だから?」
「……っ?」
「歳下にされてるのが恥ずかしいの?」
「……それもある……」
「じゃあ他には?」
「……お前に……こんなところを見られてるのが恥ずかしい……」
「それは慣れて」
「……え?」
「僕以外には誰にも見せないから……僕に見られるのだけは慣れて」
竜美は一度決めたことは必ずやり遂げる男だ。だからここは、たぶん折れるしかない……。
「……分かった。だんだん慣れるから……今はあんまり見ないでくれ……」
「……うん」
こいつもこんな不貞腐れた顔とかするんだ。今さら気づくことばっかだな。オカンの言った通りだ……。
「……ンっ、……はぁ……」
「ねぇ弘……顔は見ないから、声は我慢しないで?」
「……っえ……?」
「17年……いや24年も我慢したんだからいいでしょ?」
「……どういう計算だよ」
「出会った瞬間から好きだから」
「……っ……」
あぁ……だめだ。やっぱりこいつには敵わない。一緒にいた年数は同じでも、こいつは誰よりも俺のことを見てきて、俺以上に俺のことを知っている。俺は竜美にそんな風に見られていたことすら、ついさいきん知ったばかりなのに……。
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