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朝起きたら俺の愛用抱き枕が銀河系レベルの超絶イケメンに変わってました
第七話(4)
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「おい、泣くなよ……泣くってわかってたけど」
「……だって……弘が初めて名前で呼んでくれた……」
「……そうだっけ?」
一度呼んだだけでこんなに恥ずかしいのに、そう簡単に呼べるわけないだろ……。
「僕も弘に伝えたいことがある」
「なに?」
「……僕と付き合ってください」
顔を真っ赤にして言った竜美の面影が18年前の記憶と重なり、不意に目頭が熱くなる。
「……まだ付き合ってなかったのかよ、俺たち」
涙と同時に、思わず笑みがこぼれた。あれだけ好きだ何だとさんざん迫って触っておいて、それはないだろ。……でも竜美らしい。これが竜美という男だ……。
そんな竜美は、虚をつかれたような顔で固まっている。普段は食えない奴だけど、本当はとんでもなく純粋なところもやっぱり変わっていない。
……あぁ、好きだ。俺はどうしようもなく竜美が好き……。
「弘の泣き顔ってほんとに可愛いね。大好き」
「……お前の泣き顔は心臓に悪い」
「えっ?なんで?」
「綺麗すぎて息が止まりそうになる」
「……当然だよ。僕は弘に愛されるために生まれてきたんだから。いつまでも弘が宇宙一好きな顔でいられるように努力する」
「べつに顔だけじゃない」
「うん知ってる。僕の体もちんこも好きにさせてみせるよ。だから明日はもっと色んなことしようね」
今さらだけど普通にちんことか言うところも小5のままだなこいつ。……えっ?こいつ今『明日』って言わなかった……?
「勉強のしすぎで勃起不全にでもなったのか?」
「まさか。弘こそ寝ぼけてるの?」
「……っ」
隣に寝ていた竜美が覆いかぶさってきた途端、前に硬いものが当たった。
「ずっとこの状態だけど?」
「じゃあ何だ?付喪神の修行の一環か?」
「……僕を性欲のバケモノか何かだと思ってるの?」
「違うのか?」
「……まぁ自分でも不思議だけど……なんか満たされちゃったんだよ。弘に愛してるって言われて……」
『裸で出てこい』とか言っといて何だよってかんじだけど、どうやらこいつの不安は拭えたようだし、これはこれでまぁいいか……。
「弘がいいならもちろんシたいけど……よく考えたら今は先生と生徒なんだよね」
「……そうだな」
「……弘を悪の道に引きずり込むのは嫌だから、卒業まで我慢する」
よくぞ言った竜美。……『引きずり込む』ってことは、やはりお前はすでに完全なるダークサイドってことだな。
「見直した」
「えっ?」
「今のでもっと好きになった……お前のこと」
「……本当はめちゃくちゃシたい」
「心配するな。俺はどこにも逃げない」
「……ぅっ……ひろぉ……」
「よしよし」
思いきり抱きついてきた竜美を受け止め、頭を撫でてやる。……なんだか不思議だ。美少年だった幼なじみの親友がいきなり美青年になって、オッサン手前の俺の腕の中にいるなんて。
……夢のような状況だけど夢じゃない。俺への想いだけでこんな奇跡を起こしてしまった竜美は、やっぱり宇宙一すごい男だ……。
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