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朝起きたら俺の愛用抱き枕が銀河系レベルの超絶イケメンに変わってました
第八話(4)
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「弘、見て?」
「……へっ……?」
竜美の指先が「そこ」をトントン叩くたびに、前が小さく震えている。恥ずかしすぎて顔をそらすと、すかさず顎を掴まれた。
「だめだよ。ちゃんと見て?」
「……ひっ、なんでっ……」
「誰が弘の体をこんな風にしてるの?」
「……っ……たつみ……」
「そう。だから……弘が僕のものになるところをちゃんと目に焼きつけて?最後まで……」
「……っ……」
何故か涙があふれてくる。長いあいだ我慢してきた竜美だけじゃなく、本当は俺自身もずっと竜美とこうなることを望んできたのかもしれない……。
「んァっ……」
「指……二本も入っちゃった」
「……っ」
「今『きゅっ』ってなったね。可愛い」
「……ぅぁッ、んんっ」
「腰ゆれてるよ。弘、気持ちいい?」
「……んっ……」
……もうだめだ。気持ちいい。竜美の指が気持ちいい……。
「弘……大好き」
「……ぁっ、ァ……っやだ、たつみっ……」
交互に一箇所を掻いていた指が、中をグッと拡げる。ジンと痺れる感覚はどんどん強くなって、意識をそらそうとすればするほど竜美の指の動きに集中してしまう。どうしようもなくなって、俺は思わず竜美に抱きついた。
「……っひ、もっ……だめ、ンっ……!」
「もっと抱きしめて……弘」
「……っぁ……」
「……この中でも」
「ッひ……──!」
竜美の指が出ていった直後、「ヌチッ」と熱い塊が入り口を押し拡げた。太股を掴んだ手が熱い。乱れた呼吸が耳にかかり、ブワッと全身が粟立つ。
「愛してるよ……弘」
「……ッ……」
余裕なさげな微笑みに背筋がゾクッとする。反射的に竜美の体を押し返そうとした手はベッドにはりつけられ、腰に体重がかかる。
「逃げないで……弘」
「……っ、怖い……たつみっ……」
「言ったでしょ?僕はもともと怖いって」
「……ひっ……」
「……はぁ。ごめん……怖がってる弘も可愛いけど、無理やりしたいわけじゃないよ」
「……ちがう……」
「……ん?」
「……きもちよすぎてっ……こわい……」
「……」
あぁ……また見たことない顔してる。怒ってるような、泣いてるような……。
「ッぁ──!」
ずんっ、と腰がベッドに沈み、プツリと思考が途切れた。目の前がチカチカしてよく見えなくて、竜美の荒い呼吸だけが聞こえてくる。
「……ッ……はぁ……」
ぼんやりと視力が戻ってくると、竜美はじっと目蓋を閉じていた。呼吸が苦しげだ。震える手で竜美の頬に触れる。
「……た……つみ……?」
「……」
薄っすらと開かれた目に、涙が滲んでいる。濡れたまつ毛の下で瞬く瞳があまりに綺麗で、俺はしばし呼吸を忘れていた。
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