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朝起きたら俺の愛用抱き枕が銀河系レベルの超絶イケメンに変わってました
最終話(1)
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「おはよ、弘」
……ん?なんかいつもと声が違う。ちょっと深みが増したというか、やたらと低いというか……。
「──ッ」
──ぱちり。目を開けると、見知らぬ裸のイケメンと視線が絡んだ。
「びっくりした?」
「……お前っ、……なんで……?」
「弘とセックスしたから霊力が高まったのかも」
「……」
あー……だめだ。こんなの想像してなかった……。
お互い裸で目覚めるという状況だけで死ぬほど恥ずかしいのに、なぜか急に大人になった竜美が目の前にいる。フェロモンがすごすぎて息ができない……。
「なんかちょっと大人になった気分」
「ちょっとじゃないだろ……俺と同い年くらいに見えるけど」
「本当?よかった。だからそんなにドキドキしてくれてるんだね」
「……」
残念ながらバレバレらしい。
「色んな僕が見れて幸せだね」
「……うん」
「僕も色んな弘をずっと一番近くで見てきたから、世界一幸せだよ」
「……うん……」
「もっと幸せにして……泣かせてあげる」
「……ン……」
これ以上の幸せなんて、俺には想像もつかない。でもこいつとならきっとなれるんだろう……疑う余地もなくそう思える。
「よかった。これでやっと駅弁できるね」
だがどうやら中身の成長は伴っていないらしい。
「無理。触るな」
「……え?なんで……?」
「……そんな顔したってだめだぞ。あんなわけがわからないこと二度としたくない」
「……どうして?処女なのにちゃんとイけたし潮吹きまでしてたじゃん」
「やめろっ!……とにかく無理。しばらくそっとしといてくれ」
寝返りを打ち、竜美に背を向ける。竜美には申し訳ないけど、昨夜の出来事は完全にキャパオーバー。記憶から抹消させてもらう。
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