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Ⅵ
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「ひっ、あ……!」
優しく触れただけのつもりが、滝野川は身体をビクリと反らせて小さく悲鳴を上げる。
「大丈夫ですか?」
「なんでもねえ……冷たかっただけだ」
「すみません、敏感なんですね……指、入れますよ?」
内腿に垂れた半固体の液を指先に掬って、閉ざされた窄まりの奥へと人差し指を突き立てる。ピクリと収縮する襞に圧をかけると、指先は潤滑液とともにぬるりと中へと飲み込まれていく。
「はっ……あ」
苦悶なのか快楽なのかわからない息を吐く滝野川の体内は、締め付けるように収縮しながら皆森の指を受け入れていった。
「中、熱いですね……きゅうきゅう吸い付いてくる……」
「んなことっ……はずいから、言うなよ……っ」
奥まで到達すると、ぶるりと身震いしながら滝野川は掠れた声を上げる。肉壁を指先で広げるように擦りながら、皆森は言った。
「ここ触られるの、初めてですか?」
「っ、当たり前だろ……」
焦ったように息を飲んだ滝野川に、皆森は続ける。
「もっとガチガチかと思っていましたが、すんなり入りましたね……もしかして男とも経験ありましたか?」
「んなわけねえだろ……っ」
潤んだ瞳で睨みつけるように振り返った滝野川が言う。弱々しく抗議する様子を愉しむように、皆森は人差し指をゆっくりと抽挿させながら問いかける。
「じゃあどうしてこんなにいやらしく絡みついてくるんですか?」
「知らねえ……オマエこそ、なんで男とこういうの……慣れてんだよ」
滝野川の懐疑的な表情をレンズ越しに見つめる。皆森は左手で眼鏡のブリッジを押し上げると、高姿勢な態度で言った。
「童貞の妄想力をナメないでいただけますか?」
「はぁ?」
口をあんぐりと開けて気の抜けたような声を出す滝野川をじっとりと見つめながら、皆森は続ける。
「あなたが日頃から俺を誘惑するから……ずっと悶々と過ごしていたんですよ」
「はっ、予想通りのムッツリだな」
滝野川は硬い表情をふっと和らげると口元で笑ってみせた。つられて微笑んだ皆森が、焦らすように中をゆっくりとかき混ぜながら言う。
「滝野川くんこそ、こうして触られるのをずっと期待してたんじゃないですか?」
「ちげぇ……っ」
フイと視線を後ろに戻して滝野川は言う。追うように顔を寄せて、皆森はブラックストーンのピアスが付いた耳たぶへとそっと囁いた。
「俺に挿れられることを想像して、こんな風に一人でしていたとか……」
「っ……うるせえな、さっさとブチ込め!」
熱くなった耳朶に優しく口付けながら、皆森はヒクヒクと収縮を繰り返す厚い肉壁を犯し続ける。ぬちぬちと水音が静かな部屋に響いていく。
「駄目ですよ、初めてなんですからゆっくり慣らさないと」
そう言いながら、皆森は人差し指を様々な角度からとろけた淫壁へと擦りつけていった。熱の籠もった粘膜は蕩けたローションと混じり合い、中は柔らかく解れている。
「っあ……は……ん」
「すごい、トロトロだ……もう一本入りそうですね」
ひくりひくりと震える孔へと中指も束ねて捩じ込むと、大きく収縮する肉壁がそれを受け入れていく。
「二本入りましたけど……大丈夫ですか?」
「ん、ん……っ」
背を丸めて机に突っ伏しながら、滝野川は何度も頷いて声にならない声を漏らした。
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