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──────遡ること数時間前
「灯、クラス表出たよ。大丈夫か?見える?」
そうやって心配してくれているのは中学時代から一緒にいてくれている奈茅。
「大丈夫、見えるよ。ありがとう」
今日は鳳学園の入学式
エスカレーター式だけどここの図書室が凄くて
色んな本が読めると思ってここにした。僕は本が大好きだ。
ちなみに心配性な奈茅は僕のために受ける高校をわざわざ変えた。心配だからだって。
頭がいいのに僕のせいでそんなことまでしなくていいと言ったら怒られた。
だからもう言わないけど今でもやっぱり申し訳ないと思っている…
「なにをボーッとしているの。疲れた?休む?」
ほら、またこうやって心配してくれている。
高校生になったから奈茅のためにもしっかりしないと。
「大丈夫だってばっ。はやく教室行こう」
「そうだね、同じクラスでよかった。」
眩しすぎるほどの笑顔を僕に向けて言う奈茅。
僕は奈茅も大好きだ
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