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図書館の隠し部屋から出て、寮へ向かう。
ポヤポヤとする頭ではその仕組みがわからなかったからまた今度、内海さんに聞こう。
ちなみに隠し部屋は旧校舎にしかないらしい。
何故あるのかは教えてくれなかったけど…。
寮へ向かう途中、内海さんは色んな人から声をかけられて、その度に丁寧に話してあげる内海さんはみんなから頼りにされていると、鈍感な僕でも分かるくらいその姿はかっこよかった。
そんなかっこいい人が僕の隣を歩いてる。しかも手を繋いで。
最初はびっくりして離そうとしてたけど内海さんがどんどん不機嫌になっていくのが目に見えて今はそのまま繋いでいる。
周りが気になってたけど僕の勘違いだったみたい
「今から俺の部屋に行くが、荷物は大丈夫なのか?」
「荷物は奈茅の部屋に置いてもらってるので取りに行こうかなと、連絡してみます」
奈茅の名前が出る度に眉をピクっと反応させるから癖なのかな?と気にしていなかったけど、内海さんはその癖が出たあと必ず僕の唇を触るんだ。
それがなんだかくすぐったくて笑ってしまう。
奈茅に「今すぐ戻ります、」と連絡をいれたらものすごく怒られちゃった…。行くのが怖いけど、行かないと鬼になるから事情はちゃんと会って説明しようと思ってる。
内海さんにそう伝えたらついて行くって言われたけど、内海さんの部屋から奈茅の部屋まで真反対の所にある。
申し訳なくて、1人で行くことを伝える前にふと、断ったら不機嫌になるかな、とだんだんと内海さんのことがわかってきた気がして一緒に行くことを決めた
「とーもーりー!今まで何処にいたの!?すごく心配したんだぞ、この馬鹿!」
寮についた途端に、奈茅の雷が落ちた。
「ご、ごめんってばぁ…。でも奈茅が心配することは何もないよ!」
「当たり前でしょう!?もうっ、無事でよかった…。」
相当心配してくれたらしく、僕を引き寄せてさっきから離れない。
背中に手を回したら急に体が後ろに引っ張られる
内海さんの高い背に、僕を隠して前を見えないようにされた
「お前が奈茅という者か。清水から友達以上の関係と言われたのだが本当か?」
「ち、ちょっと内海さんっ…」
睨みつける内海さんに奈茅は冷静に対応する。僕の腕を引いてまた自分のところに引き寄せた
「……、そうだけど何か?俺の灯があなたに失礼なことでもしました?」
「あ゙?〝俺の灯〟だと、?」
挑発するように言って、今度は奈茅の後ろに隠される。
2人の美形同士の間にバチバチと炎が見えて僕はヒヤヒヤとする
「清水、俺のところにおいで」
長い腕を差し出して俺を受け入れるような言葉と体制で僕を誘う。
あの蕩けるような顔にいい声で「おいで」と言われたら行くしかないよね…?
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