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童貞卒業-5※
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景親は桃色の蕾に、恐る恐る指を這わせた。ぷくりと可愛らしく腫れているようにも見えるそれは、しっかりと芯を持っていてじんわりと温かい。自身の指が突起の上を滑る度に、小さく震える桃司。途切れ途切れに聞こえる荒い息遣いは、一体どっちのものなのか。景親の頭の中では最早そんなことですら判断がつかなくなっていた。いじらしい乳首と、唇を軽く開いて熱い息を吐きだす桃司の表情がはっきりと見える。いつも強気な光を湛えている瞳が潤み、少しだけ不安そうに揺れている。
かわいい。
かわいい。
かわいい。
どんなグラビアにも、アダルトビデオにも感じたことのないはっきりとした欲。この子をめちゃくちゃに愛してしまいたい。一体何を、どこをどうしたら、この欲が満たされるんだろう。
「ね、ここ?合ってる?気持ちいい?」
「…っ、うん、そこぉ…ァ」
赤く熟れた果実のような膨らみを舌先で控え目につつくと、桃司は甘えたような鼻にかかる高い声を上げる。悩ましいその声をもっと聞きたくなって、景親は胸元にしゃぶりついた。
「ひ、アア…っ、だめ、そんな…ァッ」
だめといいながら景親の頭を押し付けるように抱え込まれ、この「だめ」は拒絶ではないのだと学ぶ。
舌先で徐々に硬度を持ち始めた先端を突き、押し潰すように舐め上げて、飴玉でも転がすように弄ぶ。
そうやって気の赴くままにいじらしい乳首を舐っていると、桃司に弱々しい声で名前を呼ばれた。それに反応しなければと思うのに、目の前の甘い果実に齧りつくのを止められない。視線だけを上げて何?と念を送ると恥ずかしそうに唇を噛んでいる桃司と目が合った。しかしそれはすぐに逸らされてしまう。
その反応に何か粗相でもしてしまったかと、一気に頭の中が冷めて慌てて顔を離した。
やばい。アラサーのおじさんが年下の恋人の乳首に夢中なんてキモかったかな?いや、気持ち悪いに違いない。もし僕が僕に乳首を吸われたらドン引きするし、心の底から気持ち悪い。完全に罰ゲームだ。調子に乗りすぎた。
あっという間に引いてしまった熱と共に桃司に覆いかぶさっていた上体を起こし、「ご、ごめん。」と謝る。蛆虫でも見るような目で見られているに違いない。
「モモくんが、あまりにもえ、えっちで!可愛くて!体もなんかすべすべでふわふわ…してるしっ、乳首もぴ、ぴ、ぴんく色で!そんなのもう、我慢できないし!気持ちよさそうにしてる声も、ちょっと涙目になってるのも世界で一番可愛くて!いつも強気で意地っ張りなのに、なんかしおらしくて、わかんないけどすごく苛めてもっとぐちゃぐちゃになってるの見たいって思うし!キモイのはわかってるんだけどほんともう、なんていうか、、、勃ちすぎてちんちん痛いしっ、」
口からすらすら出てくる言葉たちは、自分でも何を言っているんだと呆れるほどに支離滅裂だ。僕は一体何の言い訳をしているんだろうか。眼鏡をはずしているお陰で桃司の表情を直視せずに済んでいるが、ここまで来て雰囲気をぶち壊してしまった自覚はある。桃司にどんな罵詈雑言を吐かれるだろうと、景親はぎゅっと目を瞑った。
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