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なんなんスか
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誠凛との戦いが、あと数日後まで迫っている。
正直、顔も見たくないし、同じ空気を吸うのも嫌だ。
しかしまぁ、仕方ない。
戦って、さっさと勝ってしまおう。
そう考えながら、帰り道を歩いていると、目の前に影が立ちふさがった。
誰だと顔を上げると、そこには特徴的な眉毛の人物。
――――無冠の五将、悪童花宮。
彼がなぜか、前にいた。
「よぉ、元気かよ。キセキの世代、黄瀬くんよぉ」
「なんのようスか?」
「ちょっと、教えて欲しいことがあんだけどよ」
「教えて欲しいこと?」
一体、なんなんスかね?
「おまえ、白川って奴のこと、知ってっか?」
「白川っち?」
「あ、いや、知らねぇからこんなことになってのか。質問を変える。そいつの居場所、知ってっか?」
「知らねぇっスよ。大体知ってても、あんたに教えてなにがあるんスか」
「ふはっ! 確かにそうだ。知らねぇならいいさ。じゃ、またな」
「またな、って……」
「今度は試合で会おうぜ。……ぶっ壊してやるからよ」
「は!? てめっ……」
さっさと行ってしまった花宮。
その消えた方向を見ながら、俺は茫然と立ち尽くす。
ホント、なんなんスか。
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