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教えないといけない
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次の日、なに食わぬ顔で学校に行った。
真ちゃんは少し右往左往してて、見てて面白かった。
けど、俺が笑うと、安心したような顔をするものだから、不思議だ。
これまで過ごした中(と言ってもまだ数ヶ月)で、真ちゃんは悪い奴には見えないのだ。
ただの真面目なバスケ馬鹿で、本が好きで頭がいい、ツンデレっ子だった。
だから、いまいち信じ難い。
真ちゃんはなぜ、テッちゃんにあそこまで酷いことができた?
真ちゃんはなぜ、ずっと相棒だったテッちゃんではなく、白川とかいうのを信じたのだろう。
それがわからない。
とりあえず、真ちゃんはこの先マコ兄によってボロボロにされる。
俺は、それを手伝うことにした。
真ちゃんのときだけだけど。
真ちゃんに教えないといけない。
仲間だと思ってた奴に裏切られるのがどれだけ辛いことか。
どれだけ悲しいことか。
テッちゃんの味わったことを、真ちゃんに少しでもわからせるために。
――――――ごめんね、真ちゃん。
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