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たとえ僕が‐白川side‐15
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初めて、有村の家にくる。
有村に告られ、僕自身有村に惹かれ始めている状況で、ドキドキしないわけがない。
き、期待……とかも、少ししているわけだ。
家に着く。
調べた限り、家に両親はいないはず。
ふ、ふたりきり…………。
顔が無意識に赤くなる。
それに気づかない有村は、振り返り言う。
「ここだよ」
顔を上げると、少しボロくなったアパートがあった。
その一階の一室に、有村が住んでいる。
鍵を開けている有村の動きが、スローに見える。
緊張が限界に達したのだろうか。
扉が開く。
その瞬間、声が溢れ出してきた。
『おっかえりぃぃぃぃ!!!!!!!!』
七人の子供たちが、有村に抱きついた。
「おー。ただいまー。いい子にしてたかー?」
ひとりひとり頭をなでる有村。
呆然としている僕に、有村はいう。
「こいつら、俺の弟と妹」
幼稚園ぐらいから小学校高学年くらいまでの子供たちが、一斉に僕を見た。
それに、僕は驚きと戸惑いで目眩を覚えた。
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