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雅視点 トラウマ
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_また同じ夢を見る。
煙草の火で皮膚が焼ける。
空腹で目が眩む。
寒さで身体が震える。
刺された皮膚から血が滲む。
痛い。痛い痛い痛い。
ふと聞き慣れた声が聞こえた。
目を開けると、目の前には心配そうな優の顔があった。
「魘されながら泣いてたけど、大丈夫?また怖い夢見たの?」
優が俺を腕に包みながら尋ねる。
この体温が一番安心する。
「父さん、に殺される夢、見た。」
安心したせいか涙が止まらず言葉がつっかえた。
辛い、全部、忘れたい。
「ねえ優、、、、酷く抱いて?」
自分でも訳のわからないことを口走る。
優が悲しそうな顔をする。
「嫌だよ。みやに酷い事はしたくない。いつも言ってるよね?」
そんなことは知ってる。でも、いまは只寂しい。
痛みでいいから、埋めて欲しかった。
「痛くていいから。もう全部忘れる位にさ、ねえ、抱いて?」
優は何かを考えてから、口を開いた。
「、、、良いよ。じゃあ死ぬほど甘やかしてあげる。」
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