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高校生雅視点 傷痕3
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俺がすべてを話し終えると、それまで黙っていた優は驚愕したような目で、
「そっか、、、そんなことが、、」
「気持ち悪いか?
こんな面倒くさいやつの友達は嫌か?」
これだけ聞いて引かないほうがおかしいだろう。
優しい優も流石に困るかもしれない。
半ば諦めかけて俺が言うと、
「そんなこと無いよ。今までよく耐えてきたと思うし、雅は頑張ったよ。引くわけ無いじゃん。」
「雅は俺のことそんな酷いやつだと思ってるの?」
優はそう言って苦笑し、俺の頭を撫でた。
俺のほとんど骨と皮で構成されたような手とは違って、健康的で、大きくて、暖かい。
頭を撫でられたのなんて、いつ以来だろう。
いや、そもそもそんな経験はなかったかもしれない。
何より、引かないと、頑張ったと言ってくれたことが嬉しくて。
もう泣く事なんてないと思っていたのに、自然と涙が溢れた。
「ああほら、泣かないでよ。大丈夫だって。」
そう言いながら優は、俺が泣き止むまでずっと俺の頭を撫で続けてくれていた。
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