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高校生雅視点 髪3
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家に帰ると、いつものように優が夕飯を作り始める。
俺と夕飯を食べるようになってから、優は料理のレパートリーを増やし、レストランのような食事を作れるようになっていた。
彼曰く、「みやが美味しそうに食べてくれるから」
だそうだ。
よくもまあそんな恥ずかしいことを言えるものだと思いつつも、それをどこか喜んでいる自分がいる事もまた事実だった。
優が台所で作業をしている間、自室の魚達に餌をやる。
俺の部屋があまりに殺風景だからと、優の提案で飼い始めた紺のベタ・ハーフムーン。
気づけば楽しくなって、他のものも飼い始めるようになっていった。
ベタは気性が荒い為に、同じ水槽では飼えないが、
紫のものも最近買った。
その鮮やかな色に、一瞬でも優の影を見たことは、
胸にしまっておこう。
他にも、紅い金魚やネオンテトラ。
餌を水面に散らすと、口をパクパクとさせながら群がってくる。
水面に絵の具を散らしたような、その色が綺麗で。
こうしている時間が、俺の趣味のひとつになった。
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