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高校生雅視点 髪4
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夕食を二人で食べ、皿を洗う。
手際のいい優が洗った皿を俺が同時進行で拭き、
二人で片付ける。
以前ならする必要もなかった家事だが、
面倒だとは思わなかった。
優と会話を交わしながらこうしている時間が好きだった。
きっとそこには自分が幼少期経験できなかった、
母を子が手伝うような、そんな幸せな家庭への憧れが
あったからかもしれない。
皿洗いを終えると、浴室から道具を持った優が手招く。
浴室の椅子に腰掛けると、優が俺の肩にビニールを掛けて
言う。
「どんな髪型にするー?」
「わからん。ずっと適当に切られてたし」
「そっかー、んー、、じゃあお任せでいい?」
「好きにしていいよ、坊主とかじゃなければ」
「俺が可愛いみやにそんな事する筈無いでしょ!」
優が俺の頭を撫でながら言う。
最近こうして頭を撫でられる事が増えた。
癖なのだろうか。
「優って弟か妹いる?」
何となく思った事を口にする。
「んー?いないけど、どうして急に?」
「いや、優っていつも俺の頭撫でるから、
癖か何かかなって。」
「あー、、なんか思わずっていうか、みやが余りに可愛いからさー?」
そう言って苦笑する。
「へえ、、」
気恥ずかしくて目が合わせられず、
返答が素っ気なくなる。
優はそういう恥ずかしいことをサラッと言うから、困る。
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