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高校生優視点 友人
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隣の席の彼の名前は、月城 雅。
綺麗で優しいけれど、どこか影のある人だった。
初めは無表情なのかと思ったが、慣れてくると、
ぎこちないけれど楽しそうに笑ってくれるようになり、
首筋の火傷らしき跡や、時々手首から除く傷から察するに、きっと虐待を受けていたのだと気づいた。
きっと滅多に本気で笑うことがなかったのだろう。
本人には言わなかった。
きっと聞かれたくないだろうから、本人が自ら話してくれるのを待つことにする。
普段は硬い喋り方をするのに、時々口調が砕けて年相応のものになる瞬間があって、それに気づくと恥ずかしそうに正すのが可愛らしかった。
俺はゲイではなかった筈だが、彼の事は素直に可愛いと思った。
その時は、良き友人として、一クラスメイトとしてだった。
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