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高校生優視点 心配
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6月末の、梅雨も明け、気温の上がってきたある日、
空き教室で二人で昼食を食べていた。
近頃は日差しも強くなり、雅も食欲がないようだった。
汗をかいているようには見えないが、目もいつもより開いていないし、時折Yシャツの裾をパタパタとしながら、
辛そうにしていた。
純粋に心配だったのと、大分心を許してくれていたので、
この機会に聞いて見ようと思い、口を開く。
「今日気温三十度あるけどさ、なんで長袖なの?
汗すごいし、顔色悪いけど。」
きっと傷を隠すためなんだろうとは思っていた。
雅の口から聞きたいという、俺のエゴだった。
すると雅は少し目を見開き、若干の間を開けた後で言う。
「あー、、俺、日焼けすると肌が赤く痛くなるから、焼かないようにしてるんだ。」
「ふーん、、、」
あくまで言うつもりはないということなのか、
それとも俺はまだ信用に足らないのかと落胆したが、
別に友人だからといって、全てを共有しなければいけないわけはないからと、気を取り直す。
それでも体調面は心配だったので、注意深く見ておこうと思った。
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