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高校生雅視点 出会い2
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そうして初の引っ越しと独り暮らし、
上手いこといかないのではと危惧していたが、
長年強制的にさせられていた家事は
身体に染み付いていて、何ら困ることなく
高校入学までの日々を満喫した。
引っ越してからしばらくして入学式が行われ、
校長の矢鱈長い与太話を聞き、
校長の話の長さは全国共通なのかと考えながら
呆けていると、隣に座っていた紫髪の長身の男が話しかけてきた。
「高校に入っても校長の話って長いんだなー、
ねえ、君もそう思わない?」
入学式の最中、初対面の奴に突然話しかけるその神経を多少疑ったが、友好的な態度を取っているそいつに対し無視をするのも後々面倒と思い、適当に返事を返す。
出来る限り友好的そうに、微笑を顔に貼り付けて。
「だなー。正直中学校の時の校長の話なんて一つも覚えてないよ。」
「だよな。俺も。なんならほとんど寝てたし。」
そんな当たり障りない会話を一通りして、入学式を終えた俺は、教員の指示どおり自分のクラスへ向かった。
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