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雅視点 朝2
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思い出を振り返って一人ぼうっとベッドに腰掛けていると、優が目を覚ましたのか、呼びかけてくる。
「、、、みや、もう起きたの?」
起き上がって俺の頭をくしゃくしゃと撫でる。
「ああ。昨日はまた迷惑をかけたみたいで、ごめん。」
「謝らないでよ。みやは何も悪くない。、、でも、自分は大切にしてね。」
「、、、。」
思わず無言で俯く。
いつもこうだ。
優は俺を責めない。
責めないけれど、俺が自分をぞんざいに扱うと、こうやって悲しそうな顔をする。
優は俺の今までを知っていても、俺を大切だと、綺麗だという。
そんな筈は無いのに。
こんなに芯まで腐りきっているのに。
すぐパニックになって、迷惑をかけるのに。
そう考えていると、優はこちらの様子に気づき、そっと俺の頭を引き寄せて抱き締める。
「大丈夫。
みやが自分を嫌いな分、俺がちゃんと好きでいるから。
大丈夫だよ、大丈夫だから、そんな顔しないで。
みやが辛そうだと、たまらない気持ちになる、、」
「うん、、、」
こうされると、もう俺は何も出来ない。
俺より暖かくて大きい掌が、かけられる言葉が心地よくて。
こうして日々をぬるま湯の中で過ごしている。
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