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雅視点 朝3
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しばらくそのままでだらだらと過ごし、時計を確認すると、すでに時計は10時を指していた。
すると優はもぞもぞと起き上がり、
「そろそろ何か食べようか」と、朝食兼昼食の用意を始めた。
料理はできないので、俺は食卓を拭き、棚から取り出した食器を並べた。
「ほかにできる事ある?」
優はフライパンに目を落としながら言う。
「んーじゃあ魚に餌やってきてー」
「わかった。」
食卓横の水槽の魚に、順に餌をやっていく。
俺が住んでいた家が殺風景だからと優に言われて飼い始めた魚達も、今では種類も増え、ちょっとした水族館が開けそうな程になっている。
そうして魚に餌をやり終え、リビングで待っていると、十数分後にはいい匂いがしてきて、食卓に料理が並べられた。
優に促されて食卓に座ると、優も一通り片付けを終えて着席し、俺にフレンチトーストを取り分ける。
「ほら、みやの大好きなあまーいフレンチトースト!」
「ありがとう」
口にいれると、思わず顔がほころぶ。
それを優は愛おしそうに眺めながら自分の分を平らげていく。
そうして食事を終えたら、また二人で話したり、触れ合ったりする。
こんな毎日が随分続いている。
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