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女の子のいる生活
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ーーーーーー
松代
「ニートたち〜ご飯よ〜」
何時もの母さんの声が聞こえる。
取敢ず僕達は食卓に着いた。
ーーー
何時もと同じ空間な筈なのに
何処か不思議な感じがした。
まぁ、それも当然といえば当然か。
野郎ばかりのむさ苦しい家に
女の子(弟だけど)がいる訳だもんね。
トド松
「おそ松兄さんそれとって?」
おそ松
「えぇ〜…もう、しょうがねぇなぁ」
カラ松
「い、一松っ…こっちも美味しいぞ…!」
一松
「……(じっ」
カラ松
「っ」
一松
「……………ありがと」
カラ松
「あぁっ…!」
チョロ松
(馴染んでる…馴染んでるか?たぶん…
トド松と一松はおそ松兄さんとカラ松が居るからいっか…僕は十四松を見ていてあげないと)
チョロ松
「十四松、これも食べる?」
そう言って僕が差し出したのは
十四松が好きで何時も食べているものだった。
チョロ松
「母さんの肉じゃが…好きだろ…?」
十四松は少しの間僕と差し出されたお椀を
見比べて居たけど、顔を上げて
『チョロ松に〜さん、
ありがとうございまっする』
そう言って満面の笑みで受け取ってくれた。
チョロ松
(あ…やっと笑った)
そう。なにかもう一つ突っ変えて感じたのはコレだ。
“十四松の笑顔”
何時もこっちが引く(良い意味で)くらい
笑っている十四松が今日は1度も笑う事もなく
口を噤んで居たからだった。
チョロ松
(そっか……やっぱり十四松は笑顔がいいよなぁ)
そんな事を考えながら僕達の食卓の時間は流れていった。
ーーーーーー
食事を終えた僕達は
何時もの様に銭湯へ行く支度を済ませた。
おそ松
「銭湯行くぞぉ〜」
カラ松
「ブラザー…いや、シスター達はどうするんだ?」
おそ松
「そんなの一緒にきー」
おそ松兄さんが言い終わるより先にトド松が口を開いた。
トド松
「入るわけないでしょ…!
ボク達は一松姉さん達と女湯入るから♪」
『ねぇ〜♪』そう言うトド松に一松も無言で頷いていた。
まぁ、それが妥当なトコだと僕も思う。
そこでふと、僕はまだ十四松が来ていない事に気付いた。
チョロ松
「十四松は?」
カラ松
「ん?そう言えば…見かけないな」
まだ家の中に居るんだろうか。
チョロ松
「十四松〜?」
僕が言うが先か十四松が来るが先か、
殆ど同時くらいに十四松が玄関から顔を出した。
でも、何処か様子がおかしい。
不思議に思った僕は十四松に近付いた。
十四松
「ぼく……と……が………な」
途切れ途切れに、
でも確かに僕だけに聞こえる声で十四松は何かを言った。
その後スグに口を噤んだまま
僕のパーカーの裾をぎゅっと掴んだ。
チョロ松
(ん〜……あ)
そこで兄さん達が待っている事に気付いた。
チョロ松
「十四松体調良くないみたいだから、
皆だけで行ってきてくれる?
僕がちゃんと十四松のこと見ておくから。」
『兄さん達は一松とトド松を宜しくね』
そう言って僕は兄たちを送り出した。
チョロ松
「…十四松?お風呂は?」
十四松
「…(こくっ」
言葉の代わりに一つ小さく頷いたのを
確認して僕は十四松を連れて脱衣所に向かった。
チョロ松
「先に入っていいよ」
そう言って僕は十四松を残して脱衣所から出ようとした。
チョロ松
(流石に兄弟と言えど、一緒に入るのはマズいでしょ)
そう思っていると何故か腕を掴まれた。
チョロ松
「十四松…?」
十四松
「ぼく…チョロ松に〜さんと……いっしょがいい………」
ダメ?とでも言うように
無言のまま腕を掴んで僕を見上げる十四松に
僕はどうしたらいいのかとか。
流石にこれはダメなんじゃとか。
そんな常識も何もかも飛んでいったみたいに
気づいたら頷いていた。
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