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闘争本能の抑え方(R18)
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サバゲー。それは、フィールドという戦場でトイガンを撃ち合う、疑似戦争ゲーム。
どうやれば、多くの人を殺せる(ヒット)させられるのか。
いつどこで自分は倒されてしまうのか。
平和な日本では早々味わえない、生死のやりとりを体感することができるのだ。
普段は、スーツを着てパソコンに向かっている奴も、コンビニでレジを売ってる奴も、フィールドに来れば戦場を駆け回る戦士となれる。
高ぶる闘争本能、ぞくりとするような殺気。
それにあてられ、何かしら押さえているものが暴走する者がたまにいたりする――。
フィールド会場の隅にある男子トイレの一番奥の個室。
オレは恋人の姫宮時雨ひめみやしぐれと共に籠っていた。
施設の中でも特に奥ばった場所にあるここは、管理が行き届いていないのか、アンモニアの香りが少し鼻につく。
足を動かすと、靴底に入り込んだ土がざらりと音を立てた。
「ナイトのおっきくなってるね」
時雨さんは、かがんでオレの下着をおろし、大きくなっているモノをうっとりとした表情でみつめていた。
サバゲーのゲーム終了後、闘争本能の暴走が性欲として出てしまうオレをこうやって時雨さんは慰めてくれるのだ。
熱を籠った時雨さんの息がモノにかかり、オレの口からも深いため息が漏れる。
「んっ……」
先端が温かくぬめりとした感覚に包まれて、太ももに力が入った。まるで、飴でもなめるかのように、赤い舌がモノを這っていく。触れられたところから緩やかな刺激が断続的に背筋を走ると同時に、心拍が上がっていくのを感じる。
「はぁ……んっ」
「し、ぐれさ」
「ひもちい?」
「っ! そこでしゃべんな!」
軽く亀頭に時雨さんの歯があたり、肩が跳ね上がった。にやりと笑みを浮かべた時雨さんは、そのままオレの弱いところを甘噛みしてくるので、たまったもんじゃない。
「っ……あっ!」
「んっ……太ももの筋肉に力入りすぎてピクピクしてるし、玉もせりあがってきててキツそうだね」
労わっているような声音なのに、太ももや睾丸に触れる手は優しくも容赦がない。
知り尽くされているオレの敏感な部分を重点的に触れてくるせいか、陰茎への刺激も勝って生理的な涙が出てくる。
「うっせぇ……黙れよ」
「ふふっ、睨んでるんだと思うけどまったく怖くないよ」
「てめぇふざけん……っあぁ!」
深く咥われこまれ、力が抜けたオレは思わず目の前の頭を掴む。
やわらかい黒髪を傷つけたくなくて、手から力を抜こうとするがそのたびに時雨さんがいいところを舐めてくるので、両手は髪を掴みっぱなしだ。
強い快感が波のように次々と押し寄せてきて、ぐしゃりの手の中の髪をかき混ぜる。
二人で狭い場所にいるせいで、酸欠になってきたのかくらくらとする頭は、窒息しそうなほどの濃厚な快楽を甘受することしかできない。
「時雨さ……もう、出る……!」
「だひていいよ」
そんな声が聞こえた瞬間、先端を唇で挟まれ思いっきり吸われた。
たまらず、白濁を時雨さんの口の中に吐き出す。
「はぁ……」
完全に力が抜け、背後にある洋式便器の蓋の上へ座り込む。
時雨さんのフェラは、繊細なのに強い刺激と心地よい温度が気持ちよくて癖になる。
たまに思うが、時雨さん以上に口淫がうまい奴は少ないんじゃないだろうか?
「ん?」
そんなことを考えながら、床のタイルを見ていたオレの視界に大きい影が映る。
視線を上げると、青臭い香りと共に唇をふさがれた。
ーーチュッ、チュッ。
「んっ、んん……」
キスをするのは気持ちいい。が、何故か啄むようなキスしかしてこない恋人に、ちりちりと神経が焼けていく。
「んっ! なんで、そんな子供っぽいキスしかしてこねぇんだよ」
いつもならもっと深く、激しいのをしてくるはず。
そこで気付いた。時雨さんの片割れにあったトイガンが倒れて彼から離れていたことに。
(あー、素の時雨さんに戻ってたのか)
時雨さんは、トイガンを持っているときと、持っていない時で性格と口調、呼び方ががらりと変わる。
最初見た時は、二重人格かと疑った程だ。
トイガンを持っているときの時雨さんは、筋肉フェチでちょっと意地の悪い性格だが、素の時雨さんは、小心者で銃マニアで口調が敬語になる。
慣れるまで戸惑ったが、今ではどちらも愛おしいオレの恋人だ。
「えっと……その……」
せわしなく動く蒼い瞳には、戸惑いと羞恥からか少し涙が光っていて……場違いながら綺麗だと思ってしまった。
「僕も濃いキスをしたい……です」
「じゃあなんでしてこねぇんだ?」
「だって、今僕の口の中……変な味ですし」
「それはオレの精液飲んでるしな」
「僕はこの味好きですけど……ナイトくんは違うでしょ?」
震えながらそんな心配する恋人に、オレは笑ってしまった。
確かに、自分の精液の味なんて嫌いだしできれば飲みたくなんてない。
だが、それが時雨さんと熱いキスをできない理由になるなんて、ありえていいわけがあるか。
しょぼんと項垂れている、恋人の後頭部を掴みオレから深く唇を合わせる。
彼の言う通り、咥内は嫌な味だったが今のオレにはスパイスでしかない。
「それなら、オレの精液の味がしなくなるまで、いっぱいキスすればいいじゃね?」
「えっ! ちょ……んんっ!!」
唇を合わせながら、時雨さんのズボンに手をかけ、下着の中に手を入れる。
すると、ぬめりとした感覚と硬くなった時雨さんのモノが手のひらにあたった。
「うわ、すっげぇ濡れてる……」
「す、すみませ……あっ!」
「興奮してくれてんだろ? 嬉しいぜ」
先端が好きなオレとは違って、時雨さんは裏筋が弱い。少し強めに擦り上げてやると、へなへなとオレに寄りかかってくる。
震えるような喘ぎ声と首筋をかすめる忙しない息遣いと、必死に俺の服を掴む指先が、時雨さんが感じてるということをもろに伝えてきて、オレの股間に再び熱が集まっていく。
「あっ……ナイトくんのおっきく……なってますね」
「時雨さんがあまりにもエロいんで」
「えっ!」
にやっと笑ったら、羞恥で死にそうなのか時雨さんが、オレの肩に顔をうずめてきた。黒髪から少し見える首筋が真っ赤で本当にかわいい。
オレは時雨さんのズボンを下着ごと下すと、じっとりと濡れた指を彼の後ろに伸ばす。
「入れるぜ」
「んっ!」
時雨さんの体を引き寄せ、ゆっくりとオレを受け入れる下の窄まりに指を埋めていく。
間を置かずに三本も入れたのに、ナカは抵抗なくオレの指を受け入れていく。
しかも、入れた途端、温かく柔らかい内壁が絡みつき、自分の感じるところへ導くようにうごめいた。
「時雨さんのナカ、早く気持ちいところに触ってって催促してくるな」
「ちがっ!」
「ちげぇの? ならさわんねーぞ」
わざとずらして中を擦ると、ん~と不満そうな声を上げながら、すりすりと肩に額を押し付けてくる。
まるでネコの催促みたいな行為に、口がほころぶ。
「言ってくれねぇとわかんねぇよ」
「……」
「ほら、どこ触って欲しいんだよ」
つんつんと、時雨さんのいいところを指先でそっとつつくと盛大に肩が跳ね上がる。
触ったのは軽くとはいえ、この部分は時雨さんにとってどこよりも気持ちいい場所。
きっと、彼の我慢値を大きく削ったはずだ。
「ほら、時雨さん」
わざと焦らして中をかき回していると、蚊の鳴くような声が耳元をかすめた。
「さわ……って」
「どこを?」
「さっき、つんつんしたところ」
「触るだけでいいのかよ」
「いやぁ……ゴリゴリもして欲しい……です」
「指で?」
見計らったように、時雨さんの太ももに自分の硬くなったものを擦りつけると、顔を上げた時雨さんと目が合う。
とろりと快感にとろけた蒼の瞳には、ぎらついた欲望を燃やしたオレの姿が映っていた。
「ナイトくんの……おっきいので、ぐちゃぐちゃにしてくださ……あぁ!!!!」
こらえきれなくて、強請られる途中で時雨さんのナカから指を引き抜くと限界まで反り返ったモノを突き入れる。
「やっべぇ……がまんできねぇ」
「あっ! ふかっ……んん!!」
ぎゅうと抱き着いてくる時雨さんを、遠慮なく突き上げる。
がたがたと便器が揺れ、アンモニアのにおいが少し広がる。
だが、時雨さんの厭らしく濃いにおいに比べれば薄いくらいだ。
「あ、ココ、ごりごりして欲しいんだったな」
「ひん!?」
強請られた前立腺を思いきり小刻みに先端で抉ってやると、いやいやと時雨さんの首が左右に揺れるが、ナカはもっとと言うかのように絡みついてくる。
「気持ちい? 時雨さん」
「あっ! こわっ……ああぁっ!」
びくん! っと時雨さんの体が盛大に跳ねるが、彼のモノからは透明な我慢汁がこぽりと零れただけ。
「ナカでイったのか? 最近、毎回ナカイキするな」
「誰のせいだと……んんぁ!?」
「時雨さんと一緒にサバゲーする度に勃起するオレのせいだな」
言いながら突き上げるとまたナカでイッったのか、時雨さんの背が盛大に反った。
元々、時雨さんは『戦姫』という二つ名を持つほど強いサバゲーマーで、頻繁にフィールドに行ってはゲームに参加している。
弟子でもあるオレも当然一緒に参加する回数が多いわけで……。
そのたびにシているせいか、時雨さんの感度は普通の女よりも高いし、何度もメスイキが出来るようにまでなっていた。
「今、イってる、イってますから止まっ……いやぁあ!!」
「何言ってんだよ。これからだろ」
ひくついているナカを押し開くように突き進むと、目の前の瞳からぼろぼろと涙がこぼれ落ちる。
なんだかもったいなくて、顔を近づけ時雨さんの頬を滑る雫に舌を這わすと、しょっぱさと愛しさが口の中で広がっていく。
そのまま頬を唇の端、唇をなぞるとそのまま薄く開いた口の中へと滑り込ませる。
「んっ……はっ!」
「時雨さん……」
「ナイトくんっ、ナイトくんっ……!」
舌まで痙攣させて感じ入っている時雨さんの姿は、とても綺麗で美しい。
その姿は、どこかの城の可憐な姫のようだ。
オレは名の通り、姫を守る騎士になりたかったはずなのだが。
(これじゃ、姫をたぶらかす獣だな)
けど、それでもいいと笑う。
時雨さんの体も心もオレだけのものにしてしまば、守っているのも同義だろ?
頭が悪いオレが出した、馬鹿で最高な答え。
「ナイトくん……イきたっ、白いの出したいです……!」
「あぁ、オレも出すぜ」
深くまで自身を埋めて、最奥で欲を吐き出す。
オレと時雨さんとの間にも、温かく青臭いものが広がっていくのをどこか意識の外で感じていた。
「時雨さん、今回もサンキュ。気持ちよかったぜ」
完全にオレへ体重を預けた時雨さんの頭を撫でると、へにゃりと力のない笑みを浮かべる。
情事後にしか浮かべない、この無防備な表情はオレしか見たことない特権。
「僕も……気持ちよかったです」
そのまま寝入ってしまった時雨さんの額に軽くキスをしながら、オレはそっと囁いた。
「愛してるぜ……時雨」
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