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はじめまして。
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「こちらの"ひとり親家庭支援"という制度に申請すればこれからかかる医療費の半分は確実に免除されます。条件はありますが役所に行って手続きしてみてください。余裕ができればお父様が面会に来られる日数も増えるかもしれません」
そーそー!これがあった!
隼人くんナイスだよ〜!!
「ありがとうございます…!!早速明日役所に行ってみます!!」
昨日よりも明るい背中を見送った俺と桐生先生はこれでもかというくらい隼人くんを褒めた。
受付の人ならこういうことは頭に入っているのだけど、俺たちすっかり忘れてたからね。いてくれてよかったよ。
「えへへ〜よかった!お父さんの負担減るといいね」
「そうだな。てことで、お前は帰って寝ろ」
「え"」
なんだか不穏な空気…。
夫婦喧嘩が始まりそうだな。
「なんでそういうこと言うの?俺もう大人だよ?働きたいお年頃だよ?」
「駄目だ。出張についてくる代わりに今日は休むと約束しただろう」
「そんな約束してないもん!知らないもん!」
「もんもん言っても許さないからな。帰るまで言い続ける」
「キリちゃんの定時まで粘るもん!」
「アホか」
「わっ!アホって言った!俺のことアホって言った!!」
魁くんお父さん、立派…とは程遠いかもしれません。
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