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再発
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side 隼人
一緒に行こうと伸ばされた手を払って1人留守番していたけれど、昨日のことがどうしても頭から離れない。
あの子の気持ちを知っている気がして、でも思い出せなくて、思い出そうとすると怖くて震えが止まらなくなる。
何が怖くて何を思い出そうとしているのか分からなくて不安で、不安で。
でもなにか、大事なことのような気がして…。
今行ったばかりなのにキリちゃんは電話をくれて。
心配して迎えに来ようとしてくれたけど、病院を思い浮かべただけでとてつもない恐怖心が生まれて勢いで断った。
怒っただろうか。嫌われただろうか。
でも、だって。怖い…。
思い出したら何かを失ってしまいそうで。
ただひたすらに、得体の知れない気持ちが怖かった。
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