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会いたい
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side 桐生
◇
「んぅ………ぐるしぃ」
俺の人差指を握りしめて眠る赤ん坊のような隼人の寝言。
また悪夢にうなされて。
「隼人、苦しくないよ」
大体2時間おきにこうして寝言を言うから本当に赤ん坊のよう。
そんな寝方じゃあ体が休まらないだろう。
うなされてないでぐっすり眠りなさい。
「……っ………」
ベッドに突っ伏して寝ていたが隼人の声にならない声で目が覚めた。
「大丈夫か?」
「………喉、かわいた」
憔悴しきった顔で呟く。
よく見ると額に汗が滲んでいる。
「汗、気持ち悪いな。タオルを持ってきてもらおうか」
水を飲み軽く汗を拭うと寝息が聞こえてきた。
朝まで寝ろよ。
何度も起きていたら疲れるだろう。
そんな心配をよそに隼人は何度も何度もうなされて目を覚ましていた。
それがもう、2週間続いている。
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